大田区HPの教育委員会のところに6月1日付で「教科書展示会開催のお知らせ」が載りました。教科書展示会?何だかご存知ですか?

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6月1日付の大田区報には、こんな記事が載っています。

これだと、もう少しわかりますね。でも、ちょっと不親切。

大田区立小学校の教科書が来年から変わるのに際し、教育委員会が教科書を選定する。その参考意見として区民の意見を募集しているという案内です。とても大切な記事だと思います。

公立学校で使う教科書は、文部科学省の検定を受けた教科書の中から、各自治体がどの教科書を使うか選ぶことになります。その際の選ぶ権限は、教育委員会にあります。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/gaiyou/04060901/002.htm

教育における文部科学省の権限は大きいのですが、政治的中立性を保つため、住民の中から選ばれている教育委員会に教科書を選ぶ権限を与えているというのが今のしくみです。

教科書は、以下のような手順で選ばれています。

1.教科ごとに学校の先生でつくられた資料作成委員会が各教科書の客観資料をつくる
2.学校意見と区民意見を募集
3.学識経験者と学校関係、区民代表で作られた調査委員会が、1と2(客観資料と学校意見、区民意見)参考に調査報告書をつくる
4.調査委員会が作成した報告書と教科書をもとに、教育委員会で議論し教科書を選定

最後は、教育委員会が選ぶのですが、そこには、住民参加の機会が与えられています。

それが、教科書展示と意見募集です。

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いま、教育委員会制度は過渡期を迎えています。

地方教育行政法改正案が衆議院を通過しました。
首長や教育長の権限を強めるため、相対的に住民代表である教育委員会の権限が小さくなるのは必至と指摘されています。
平成23年夏の大田区区立中学校の歴史教科書採択では育鵬社の教科書が採択されました。

平成23年の区民意見を見ると、寄せられた134件のうち、114件が歴史と公民の教科書に対する意見で、中でも、歴史認識や憲法についての記述に関する指摘がほとんどでした。

文部科学省の検定を受けていても、各教科書には特徴があります。

ぜひ、展示会にお出かけになり、気になる教科の教科書の内容を比べ、何をどのように子どもたちに学んでほしいか意見を述べられると良いと思います。

http://www.city.ota.tokyo.jp/kyouiku/gakukyou/kyokaten.html

会場

日時

平成26年6月3日(火曜日)から6月30日(月曜日)の、午前9時から午後5時

  • 学校は、各学校の休業日を除く日
  • 教育図書室は、土曜日、日曜日も開催

展示教科書

小学校用教科書
「小学校用教科書目録(平成27年度使用)」に登載されている教科書を展示します。

ご参考⇒ はだしのゲンの閲覧制限撤回に見る教育委員会の役割と教育委員会廃止の声