議員になって驚いたのは、税金の使い方があまりにも場当たり的、無計画で、恣意的ですらあることです。特に、土地の売買には、さまざまな課題があります。

そのあたりの問題について、以前に、こんな記事を書いています。

大田区の公有財産(=土地)の有効活用の課題その①/【あいまいな購入目的・計画性のない購入】

http://blog.goo.ne.jp/nasrie/e/4bbccdb91de6aae7b6387c2073b0e5e7

目的もあいまいなまま、計画も無いにも関わらず、場当たり的に、持ち込まれた物件を不動産会社よろしく、購入してきた大田区の状況を、事例を挙げながら議会で指摘した議会質問です。大田区の土地購入の状況を少しでも感じていただければと思います。

このときに、指摘した大田区が5億4千万円で購入した大田区蒲田5丁目区役所近くのマルエツ隣の鍵型の土地ですが、この間の動きについてご報告します。

区民のみなさんは、こうした土地の購入の在り方についてどのように感じられるでしょうか。


この間の蒲田五丁目マルエツ隣の土地に関る動きについて、区から次のような文書が議会に報告されています。

蒲田五丁目マルエツ隣の土地に関る経緯(資料)

http://nasu.seikatsusha.me/files/2013/07/20130708122406-1.pdf
区役所近く、マルエツ隣の鍵型の土地ですが、目的も定まらず土地開発公社に購入させ、その後、放置され無駄である(利子負担など)と指摘したところあわてて、平置き駐輪場にした経緯があります。

下の地図の426.37㎡公社所有地(公社とは大田区土地開発公社)


①2008年12月  大田区土地開発公社が5億4千万円で購入
②2009年10月 購入したに関らず、長期放置を指摘
②2010年6月  補正予算にて駐輪場整備を議決
②2011年6月13日隣地所有者より、公社所有地と共同開発したいとの要望
③2012年7月24日隣地所有者より、共同化は断念の申し入れ
隣地所有者より、公社所有地購入の申し入れ
隣地所有者所有の中央五丁目の土地を大田区に購入依頼

結局、何が起きたかと言えば、大田区が、目的もなく大田区土地開発公社に購入させた土地ですが、5億4千万円という区民の財産を使い、利息負担最終的に大田区民のために使うのではなく、民間事業者の土地活用にご協力した形になっています。

購入の際には、目的は決まっていないものの、

公共的な施設を建てる目的は持っているところでございます。ただし、いろいろな計画の中で、建物が建つか、または駐輪場的なもので利用するか、こちらのほうは今、検討中でございます。」

と言っておきながら、

・議会での私の発言にあわてて、駐輪場として整備し
・隣地所有者に共同開発と言われれば、共同開発の検討を始め
・隣地所有者が共同化は断念すると言えば断念し、結果として隣地所有者の所有する土地との土地交換を行った結果になりました。

区が説明した購入目的、グランドデザインも、まちづくりのタネ地もその場しのぎで、私が指摘した通り、目的も計画性もなく土地の売買を行っていることが証明されたかたちです。

日本で一番財政が豊かな東京23区大田区でありながら、財政が厳しい、土地が足りないと保育園の待機児の問題も、特別養護老人ホームの待機者の問題も放置されています。

こうした、5億4千万円で、目的も無くなんとなく土地を購入することはできても、また、5億4千万円かけて購入したにも関わらず、売ってくれと言われれ ば、二つ返事で売却し、その代わりに、所有者の土地を買ってあげることはできても、区民生活に投入する費用は「財政が厳しい」というのが、今の大田区であ り、日本の実態と言っていいでしょう。

蒲田五丁目マルエツ隣の土地売買に関る論点

今後の大田区議会、たぶん、この秋の定例会において、この二つの土地の売買に関る議案が提出されるのでしょう。

◆1.はたして、これら一連の土地売買は、区民の財産の使い方として妥当であったと言えるか。

また、
◆2.大田区が、議案として提出してくる、蒲田五丁目の土地、中央五丁目の評価額は適正か。

一方で、土地開発公社は、バブル期の土地の価格の高騰に左右されない形で自治体が土地を買う一つの手段として活用されてきた経緯があります。
土地開発公社の土地購入は、自治体が公用・公共用財産として使用する際に買い戻すことが前提です。ところが、今回の土地開発公社からの買い戻しは、大田区が公用・公共用に使用することを前提とせず、民間事業者への売却を前提としたいわば、転売目的の購入になります。

◆3.大田区が買い戻すことを前提に購入した蒲田五丁目の土地を、民間事業者の申し入れに従い、売却を前提に大田区が買い戻すことが妥当か

これらの活発な議論が大田区議会で行われることを求めます。

このあたりの問題点を総括的に指摘しているのが、下記のレポートです。ご参考まで。

http://blog.goo.ne.jp/nasrie/e/2cb33566f509ed53c35ef69e1c1c1c32