「AI」と「Society5.0」から始まる国民主権、住民自治の形骸化
「AI」にうさんくささを感じるのは、情報の取捨選択の基準(アルゴリズム)を決めるのは「ヒト」なのに、まるで、そこに「万能の神」が存在しているかのように思わせているところだと思います。 コンピューターという無機的で意思を排除した頭脳が判断しているような。
ネットは、上位に載せ、下位に落とす「アルゴリズム」を「つくる」ことができます 新聞・テレビ・ラジオだって必ずしも私たちに重要な情報を掲載できているとは限らない。 「AI」だって同じだと思います。
いま、私たちの大切なことを決めるのは、私たちが選挙で選んだ議員ですが、 国は、これを、人工知能(AI)が解析し、私たちのくらしにフィードバックしようとしています。
「AI」が決めるから大丈夫と言えるでしょうか。 「AI」という人工知能は公平・公正・無私なのか。アルゴリズムを作るのは誰なのか
国は、情報(個人・行政・企業含む)を基盤に集約し その情報を使い事業化することを一部の事業者(外国投資家)に許す、スーパーシティというしくみをつくりました。
そうなると、地方議会を超えて人、物、金の流れといった社会経済の仕組みを、外国投資家が自由にデザインできることになります。
この国家戦略特区法改正によるスーパーシティは、
「自治体の制定する条例によって、国の法律に基づく規制をなきものにすること自体が、憲法違反の可能性がある。」
と内閣法制局に指摘を受け、一時は廃案になりましたが、昨年成立している問題のある事業です。
このしくみを止めるためにすべきは、 自治体の条例制定や条例改正をさせないことです。
特に、経済利益の大きな首都圏での議論、中でも都議会での議論が重要だと思います。
都議の前もっての積極的な情報発信に期待します。