議会で説明できない目的の曖昧な大田区議会友好親善都市訪問についての議会の判断

大田区議会では今期=昨年より、「海外視察」を廃止し、「友好親善都市調査」という名目に変わりました。
友好親善都市を探すことを目的として、議会として議員を派遣することにしたわけです。

大田区には、既に、セーラム、大連などの友好親善都市がありますが、これだけでは足りず、さらに友好都市を作りたい議員が多かったため、友好親善都市調査が認められてしまいました。

昨年、この友好親善都市調査という名の新たな「視察」を行うことについては、目的も曖昧であり、反対しましたが、賛成議員多数で決定したという経緯があります。

昨年に引き続き行う友好親善都市調査議員派遣ですが、訪問都市の選定理由や目的すら議会に示されず、当日議案が送付され議決を求められたため、議案についての質疑を行いました。

当日傍聴なさった方からも、この場面を多くの区民に見ていただき、大田区議会の実態を知ってほしいという感想をいただいていますので、ぜひ、ご覧頂ければと思います。

海外視察そのものについて反対はしていません。しかし、現在、大田区議会で行っている海外視察が、単なる、議員の個人的な興味での海外視察でしかないため、反対しています。

【現在の大田区議会の議員海外派遣の問題点】

①議会として、課題を定め、委員を募るという方法ではなく、視察(親善都市調査)希望議員を募り、園議員が集まって個々に行きたい都市を出し、行き先を決めるため、目的も散漫で訪問先も多くなる。

②調査結果が政策に活かされない。美しい町づくりをみても、違いがどこにあるのか、その違いを政策にし、条例改正、法律改正へつなげると言った議員本来の役割につながらない。

セーラム市訪問調査
議員 8名
訪問先・課題:セーラム市=セーラム市長表敬訪問
ボストン市=教育施策・国際会議場及び国際展示場の運営
ニューヨーク市=エネルギー施策

友好親善調査議員
議員 9名
訪問先:ブレーメン市:ブレーメン市表敬訪問・CASA語学学校訪問・中学生派遣先調査
プラハ市=観光まちづくり施策・産業雇用施策・教育制度
チューリッヒ市=河川再生事業・都市活性化施策
フランクフルト市=国際都市の観光戦略