下水道からの越流水が潮の干満の影響により滞留し硫化水素が発生して悪臭が出る問題で、大田区は、産官学連携で解決を試みています。

昨日、試験が始まったということで、呑川とJR京浜東北線の交差するあたりに設置されている装置やその仕組みについて現地で説明を受けました。

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悪臭の原因は、川の底に酸素が無いために発生している硫化水素だそうです。この酸素が無くなっていしまっている呑川の底に、高濃度の酸素を溶け込ませた水を送り込むというのが今回の設備です。

もともと、ダムなどに設置されている高濃度酸素を作る設備を、大田区の呑川仕様に変えるため

①ダムで採用していたこの仕組みが、呑川に応用できるか机上で試算する。
②高圧で酸素を溶け込ませるしくみから噴霧により水と酸素の接触面を増やす方法に変える

などの過程を経て、川のどの部分に高濃度酸素を送り込むことが効果的も含め試験を行い、データとっていくそうです。

産(大田区内企業)官(大田区)学(東工大)が連携して呑川の水質を浄化し、悪臭を無くそうという取り組みも3年目に入り、これまで、水質や川底の形質調査、試作品の作成などに予算を投じてきています。

今回のこの装置設置には2000万円。ランニングコストのうち、電気代だけで月40万円がかかります。

仮にこの装置で効果が認められた場合でも、1基だけで川全体の水質浄化につながるほどの規模ではないため、何基必要なのかも試験を行うなかで検証していくそうです。

データ採取が月に1回は少ないのではないかといった意見が出される一方、仮に効果が認められたとしても、費用対効果、設置場所の確保など課題も多く、今後の試験結果に注目していきたいと思います。