借金しなければ財政は健全? 箱モノ4千億円を現金一括払いで造ってきた大田区民
予算委員会では、羽田空港のことをやろうかと思っていたのですが、結局、財政になってしまいました。
予算書や決算書を見ていて気付いたのが、財政の指標が形骸化していることです。
自治体財政だと、借金が悪いわけでは無い、と聞いてもピンとこなかった方、こんな説明を聴いたら、どう思われますか?
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たとえば、大田区は、この20年間で、
純資産=公共施設などを
4236億円から8182億円と
約2倍、4千億円も増やしています。
純資産=公共施設などを
4236億円から8182億円と
約2倍、4千億円も増やしています。
純資産を大幅に増やしながら
これからの世代の負債は
20年前に比べ、32.6%から7.8%に激減しています。
将来世代に負担を先送りしないかわり
今の世代が重い負担をしているということです。
財政健全化法でいうと
実質公債費比率はマイナス2.6%で
基準の25%を大きく下回わり
財政は「健全」ということになりますが、
借金しなければ良い
というわけではないのです。
世代間の公平性
という財政の原則を大きく外れています。
大田区は
応益負担とよく言いますが、
応益どころか
私たちは、受益以上の過剰な負担をさせられてきたのです。
因みに、
日銀が金利を引き上げましたが
日銀が金利を引き上げましたが
超低金利の時に
国債並みの低利で長期間
資金が調達できるのが
自治体が発行する地方債です。
物価高の局面で
公債を発行すれば
量もありますが、
将来世代の負担もさほど重くはなりません。
公債を発行すれば
量もありますが、
将来世代の負担もさほど重くはなりません。
これまで
現金で負担させられてきた私たちですが
金利が上がり始めたら
基金だけでは足りない
と、区債を発行し始めています。
税負担する区民のことなどお構いなし
に見えるのは私だけでしょうか。