議案だけでは見えない大田区の議員、区長、教育長、監査など報酬引き上げの問題

議案審議は簡単ではありません。
送られてくる議案だけで、いいか悪いか判断するには、十分ではないからです。

報酬などは、比較的、視点を絞りやすい課題ですが、今回の議案で議員に送られた資料と求めて見えてきた資料で、理解はちがってきます。

たとえば、今回、議員、区長の報酬等で提供されたのは以下の議案です。

区長・議員など報酬等引き上げ議案
http://nasurie.com/wp/wp-content/uploads/2015/12/2704kuchogian_126-131.pdf

これに次の資料が示されました。
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しかし、報酬等は、額だけで決めるのではなく、議案を提出する区長が、「報酬審議会」にかけて決めています。
答申があるはずですが、議会に示され中たので、報酬審議会の答申をもとめたところ提供されました。言わなければ出てきません。

しかも、区長の諮問文は無し。

議会としては、なぜ、区長がこの時期に、区長と議員ほか特別職の報酬などを引き上げる必要を感じたのか、そここそが一番知りたいところでしたが、その諮問文をつけてこなかったのです。

そこで、求めて提出された諮問文には、意見を求めるとだけ。

「なぜ」ひきあげるのかの区長の問題意識は見えてこず、報酬審議会委員にゆだねた形です。

しかも、報酬額表などは、委員だけで作れるものではなく、大田区の意思が相当に反映しているものと思われますから、そここそを明確にしてほしいものです。

また、月額報酬だけでは、影響額が見えにくいので、年額で出してもらったのが次の表です。

1月2000円なら年間で数万?かと思うと10万円を超えています。
表の下にある係数をかけているからなのですね。月額だけではみえてこない部分です。