全員が避難できるよう作られていない大田区の避難所 2019年10月12日の台風19号の被害をうけての備忘録から

昨年10月の台風直後に、知人・友人に送ったメールがでてきました。

ブログにアップしたと思っていましたが、記録していなかったので、備忘録として残しておこうと思います。

特に、避難所で受け入れた人数と、実際の避難所の受け入れ人数の目安にギャップを感じたからです。

受け入れ数の1/3でも、いっぱいに感じた田園調布小学校避難所。

たとえば、浸水被害を受けた田園調布4、5丁目の避難所となった田園調布小学校は500人の避難者を受け入れ、いっぱいの状況だったと聞きました。

ところが、大田区地域防災計画に記載されている避難所田園調布小学校の受け入れ人数の目安は、1560人です。受け入れ人数の1/3程度でも施設に余裕がなかったということです。

水害の受け入れは、地震受け入れ数の2倍を想定

しかも、この受け入れ人数1560人は、地震など長期的な被害を想定していて、水害など半日程度でほとんどの浸水が解消できると想定している被害の場合、命を守るためにこの倍程度までは受け入れられると大田区では考えているそうです。

500人で満員状態だと感じていた田園調布小学校で、さらに深刻な浸水被害が想定される場合、3000人を受け入れることは可能でしょうか。

人口73万人の大田区の避難所の総受け入れ人数は13万7600人(平成28年版より)

そこで、平成28年当時の地域防災計画の避難所の、区内総受け入れ人数を調べると約13万7600人。地震など長期避難の方たちを想定して計画している数だそうですが、人口73万人の大田区民全員が、避難できるように作っている場所ではないことがわかります。

 

浸水や津波の被害の場合、とにかく命を守るため、(避難所が浸水区域だと更に減りますが)大田区が想定しているこの倍を受け入れるとして、37万人程度は避難できますが、73万区民全員がここに逃げ込めるよう作られていないのです。

災害後、どうやって受け入れられるようにするか、という話になっていましたが、そもそも、大田区が、全員避難のため避難所を作っていないことを示す必要があると感じました。

大田区は、避難所を、どういう目的で作っていて、私たちがどういった行動をとるべきか、大田区が示す必要があるでしょう。

昨年の台風で被害をうけ、自然の力の大きさを思い知らされると同時に、都市計画の必要性、と人間の力の限界、もまた感じました。

今年は防災対策委員会なので、委員会でしっかりと議論していきたいと思います。

____

多摩川は堤防の決壊はありませんでしたが、多摩川の水位があがり、支流の水が流れなくなって
 あふれてしまいました。

多摩川の上流の小河内ダムなど、ダムの貯水量のこの間の推移をみて感じたことを
ブログに書きました。よかったらごらんください。

https://blog.goo.ne.jp/nasrie/e/629dfaa3177dbe1409fddaaed950194a

私は、12日の影響が小さい時に地域を歩いてみました。

土曜日だったので、そういうところもありますが、

️東工大はひっそり

️東急は10時半で運転を止めるという看板が出ていました。

️区立保育園で職員の出勤を求められ、ネット上で批判が出ていましたので、千束保育園、
隣接の小規模規模保育園にも行きました。保護者に連絡して通勤・保育の必要がないことを
確認し、千束保育園はすでにお休みに。小規模保育園も、ちょうど帰る支度をなさっていました。

️東急ストアも、マクドナルドも、ガストも、サイゼリアも、大手のチェーン店などはほとんど休業。
  空いているお店は、個人商店で、チェーン店でやっていたのは、コンビニでした。
 売れ残っていたショーウインドウのケーキ、パン屋さんの食パン、つい買ってしまいました。

️ごみは収集していて、帰れるのか?大変だなあ、と思いました。

翌日は、被害状況をみてまわりました。

︎千束出張所は10人の避難者
 ・必ずしも水の被害などはなかったのですが、不安ということで、お年寄りに限らず
 若い方、ご家族でも避難なさった方がいたそうです。
 バリアフリーでないので、お年寄りなどのために職員の宿直室を開放したそうです。
 元気な方は二階

︎田園調布小学校は500人を超え、6人の職員で対応したので、大変だったと思います。
 四丁目、五丁目が、丸子川の氾濫で、家にいられなかった方もいたのではないかと思います。

 電車が止まっていたので、応援は翌朝になってからだったそうです。
 ・食事はクラッカー配布。あとは、個人で持ち込み。かっぷらーめんやお菓子を持ち込まれていて
  お湯のサービスをしたそうです。
 ・マット、毛布などを敷いて休まれたようです。寒くなかったのが幸いしたようです。
 ・体育館に400人が入り、暑くて、廊下で休まれた方も多かったそうです。
 ・避難にたくさんの荷物を持ってこられた方も多かったそうです。
 ・徒歩で避難が原則でしたが、避難所が遠いこともあり、車でお越しの方も多かったそうです。
  コインパーキングに駐車をおねがいしたけれど、最後は校庭いっぱいに車が停まったそうです。
 ・ペットは禁止なのですが、連れてこられた方も多く、入り口部分(避難エリアに入れないこととし)
  をペットの居場所としたそうです。
  飼い主さんの中には、ペットちゃんと過ごされていた方も多かったと聞きました。
  世田谷区では断ったそうですが、今後、ペットの居場所も考えなければいけません。
 ・毛布は、500人を超える方たちに配布したので、その後、またクリーニングのためにたたんで
  つまれていました。
 ・校長先生も泊まられていました
︎志茂田小中学校は、1000人を超える避難者が集まったようです。
 学校が新しかったのもあるかもしれません。

・車いすなど、とにかく、バリアフリーの必要性を感じたそうです。

︎丸子川周辺は、店や家屋に水や泥が入り、掃除で大変そうでした。
 水位はいっときかなり上がったようで、樹木などに、水位の高かった痕跡が残っていました。