2011年がはじまりました。

議員になってから漠然と感じていたことが、最近ようやく言葉で言えるようになりました。
議会に「成熟した民主主義」はありません。

もしかしたら大田区議会だけなのかも知れません。それでも、マスコミから伝えられる国政を見ていても、また、課題がありながら遅々として進まない 様々な制度改革や法整備を追いかけていても、「民主主義」のひとつの手法である「多数決」で決めているけれど、これは「民主主義」と呼ぶにはあまりに稚拙 だと感じます。

「多数決」をする権利を持つのは議員です。その議員を決めたのは、選んだ有権者。政治の現場では「有権者に信託されたから」と、あげられた議案を 十分に精査もせず「多数決」で決めていきます。その政策の目的も目標も費用対効果も根拠もあるいは他の政策との優位性も議論されずに。
果たしてそれで良いのでしょうか。

「多数決」が機能するためには、採決に参加する議員も、また、有権者もその「議案」を知りうる状況になければなりません。メリットもデメリットも含め。
しかし、大田区議会では上程される「議案」のいいところだけを説明し議員はアリバイ的に形式的な質問をするだけ。「議案」や様々な事業の問題点や本質を明らかにしようとはしません。
委員会で議論すれば、「委員会外で」と議事録で公になることを避けようとし、それを「与党」を自称する議員が後押しして行政を守ろうとすることさえあります。

議員である私が区政を知ろうと調査するにも、区民のみなさんと同じように1枚¥10で「情報公開請求」し情報を買わなければならない問題がたくさんあります。
しかも、「情報公開請求」しても出されない情報も少なくありません。大田区の場合、土地の価格を決める不動産鑑定報告書、プロポーザル資料、業者選定の 際の評価基準やポイント、特別養護老人ホームの施設別状況別受け入れ状況・・・・・・・。そして、それを出すか出さないかを決めるのは長である区長です。

なんだかよくわからないけれど、区長が提案したことに間違いは無いからと「与党」議員は賛成し「野党」議員は反対する。

私は是々非々を貫いていますが、反対したことで「与党」か「野党」かと大田区から迫られたことがあります。何故、区長に対し「与党」「野党」を背負い政策提案しなければならないのでしょうか。利権政治が垣間見えます。

政治は権力闘争だと言うひとがいます。利権争い、言いかえれば集めた税金を「誰」に分配するかが政治と言われることもあります。
専業主婦からふとしたきっかけで地方議員になった私に偉そうに「政治」を語る資格は無いかも知れません。
普通のおばさんだからやっぱり、そう政治は言われているかもしれないけれど、今の税金の配分の決め方はおかしいと思うのです。

税の機能とは何だったでしょうか。
①公共サービスの費用調達
②所得の再配分
③景気の調整

税を効果的に配分し機能させるための、政策選択が政治です。

現在の議会の構造は、本質である「政策論争」からは程遠く、区長や議員の多くは後ろに見えかくれする一部の有権者のために仕事をしています。結果として、バラまき的な無駄遣いが行われ、効果的な施策、行政改革・財政改革は先送りされます。

だから、そうしたつながりの無い普通の有権者の政治不信はさらに広がり、政治離れに拍車がかかるのではないでしょうか。

大きな政治の舞台で起きていることを国民が知るのは大変ですが、せめて、私たちに最も身近な自治体の政治くらい、キチンと知りうる状況を作っていくために「情報公開」「説明責任」の果たせる区政を目指し、今年は昨年以上に思いきりやります!!