iPadを議員全員+議会事務局職員に支給し九州視察するより先に大田区議会が取り組むべきITC化

大田区議会はITC化先進議会を視察することを決めました。
行先は長崎県諫早市、福岡県嘉麻市。
視察の議員派遣承認目的、場所、期間、議員など(クリックすると大きくなります)
昨年に引き続き、二度目の視察です。
昨年は、島根県出雲市、鳥取県日野郡日南町に行っています。

その時の報告書
私は、議員が視察をすることについて否定しません。

ただ、議会費を使った視察は議会としての目的が明確である必要があると思っています。
それでは、大田区議会が、ITC化により、どう議会改革を行い、どんな区民に開かれた議会になるかといった像を共有できているでしょうか。
議会改革の今まで(改革実績)とこれから(中期計画)を区民に公表すべきです。
目指す議会像をつくり、その手段としてどうITC化を進めるか明らかにすべきではないでしょうか。

大田区議会がITC化を目指すことは単にインターネットや機器を駆使することではなく、それにより、議会内での審議がより活発になり、政策立案に反映されるとともに、最終的には、区民により開かれた議会になる議会改革の視点で行われているものと考えています。

議員一人に一台+議会事務局職員にiPadが支給されました。今は、IPadに慣れるための期間だそうですが、いつまでが試用期間かも示されていません。

支給されたiPadは、メールはダメ、機器に接続することもダメ、ブログやツイッターでの発信もダメ、ネットでの検索と写真、メモすることくらいしかできません。
しかも機器に接続できませんので、プリントすることも不可能です。
本当に操作に慣れるための期間です。
議員により、機器のスキルに違いがあるからだそうです。

書棚をおいて、そこに委員会資料などを入れ見られるようにしていますが、まだ委員会資料もおかれていません。
大田区議会の議会改革における課題には、

◆傍聴者への委員会資料の配布
◆議事録のHPへのアップの迅速化
◆委員会の動画配信
等々
ITC化を進めることで解決できそうなことが数多くあるにも関わらず、肝心の課題解決は進んでいるでしょうか。

昨年の視察の成果はどう活かされたのでしょう。
今年もこのような状況で視察して、成果は得られるでしょうか。

区民のみなさんは、どうお考えになりますか?