風力発電建設による森林破壊を止めるための署名のお願い 十和田八幡平国立公園内八甲田の自然を守ろう

青森のおいしくて安全なリンゴづくりを目指しているリンゴ農家と自然食屋さんから、署名協力の依頼を受けました。
署名用紙を貼り付けましたので、ご協力ください。
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(9) Protect hakkoda 八甲田の自然を後世に~ | Facebook

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キャンペーン · ”青森の宝”八甲田を守ろう!国内最大規模150基の風力発電建設による森林伐採を止め、豊かで美しい自然を守る署名を!! · Change.org

 

紙の署名はこちら

20220306145937.pdf (nasurie.com)

 

 

 

青森で国内最大規模の風力発電建設の計画が進んでいるのをご存じですか?

ブナの若葉、彩る花々、輝く紅葉、樹氷広がる白銀の世界・・・四季折々の美しさあふれる八甲田山。豊かな自然環境に育まれて息づく生物の多様性は、国内・海外の人々を魅了、訪れる人が絶えない八甲田山に今、大変な問題が起きています。

(株)ユーラスエナジーホールディングス社が、十和田八幡平国立公園を含む青森市、十和田市、平内町、野辺地町、七戸町、東北町の6市町村にまたがる八甲田山周辺で日本では例を見ない国内最大規模の陸上風力発電事業を計画しています。

  • 総出力:約600,000kw(単機出力4,000〜5,000kw×120~150基)
  • 風力発電機:高さ150~200m・ローター直径130~160m
  • 事業実施想定区域:約17,300ha

 

事業計画区域には十和田八幡平国立公園も含まれており、ほぼ全てが森林区域で保安林にあたります。

大規模な森林伐採でニホンカモシカやイヌワシ、クマタカなど、動植物の安住の地は奪われ、土地の改変で山の保水力が失われれば、土砂崩れなど災害の危機も増すばかり。豊かな命が育まれる自然環境は一度失われたら、百年以上取り戻すことはできません。それほどまでに多大な犠牲を払う風力発電開発はいったい誰のため? 立ち止まり、未来への自然環境を考える必要があるのではないでしょうか?

【景観は台無し~観光へ多大なダメージ】

青森市内から奥入瀬・十和田湖へつながる八甲田山系は、国内屈指の観光名所。ブナの新緑が輝く春、紅葉の秋、そしてパウダースノーに憧れ海外からも人々が集う白い季節・・・四季折々の表情で人々を魅了し、一年中絶えることのない観光客の人気スポットが、巨大風車群で景観を台無しにされてしまいます。

【野鳥ら動植物が犠牲に~生態系に及ぼすリスク】

事業計画区域は、イヌワシ・クマタカ等の稀少猛禽類の生息域と大きく重なっています。計画が実施されれば、すみかが奪われ、両種の個体群は絶滅の危機に瀕します。ガンやハクチョウなど渡りの経路になっており、バードストライク(鳥類が風力発電機に衝突して死亡する事故)が多発する可能性も高いです。バードストライクで犠牲になった鳥類は、米国では年間40万羽という推計もあり、「風力発電は本当にクリーンな発電なのでしょうか?」と警鐘を鳴らす鳥類研究者も少なくありません。

【土砂くずれや水の汚染~災害のリスク】

事業計画区域では、火山噴出物からなる地層が広がっているため、本事業で森林が伐採され、土地が大規模に改変されると、土砂崩れのリスクが高まります。そのうえ、酸性水の発生や重金属類の流出で、周辺の川や海の環境も汚染するリスクを指摘する専門家の声もあります。

【送電ロスは?~“費用対効果”の説明を】

風力発電は“風”という自然エネルギーを有効に使う手段ですが、“風任せ”。無風時はもちろん、基準以上の強風時には停止して発電できなくなる不安定な電力源です。発電する山間から消費地の市街地までの長距離の送電で、かなりの量が失われる“送電ロス”が起きます。さらに送電網整備のために、送電線や送電設備の建設による自然破壊も避けられません。

 

これが本当に地球環境のため?

 

地球温暖化を止めるためのCO2削減、再生可能エネルギーへの転換が求められている中、自然エネルギーの利用は必要でしょう。しかし、豊かな自然を大規模に破壊してまで作られる電力が、地球環境のためでしょうか?

世界各国が取り組む「SDGs」目標で、陸と海の豊かさを守ろうと目指しているのに、豊かな生態系を崩す行為は本末転倒だと思います。

風力発電の事業期間は約15~20年。恒久的に必要な自然環境と天秤にかけることは間違っていて、払う代償が大き過ぎると思います。日本ではこうした風力発電計画に対し、環境影響評価法という制度で事業者側が調査、評価し進めていきます。この仕組みでは、風力発電乱開発が日本の自然環境を破壊し続けるでしょう。

 

私たちは(仮称)みちのく風力発電事業の中止、撤回を求めます。

 

この問題を機に、自然環境、再生エネルギー、自然エネルギーを見直して、後世に豊かで美しい自然を残していけるよう、ご賛同をお願いいたします。

〈個人情報の取り扱いについて〉署名していただいた個人情報は、青森県知事宛てに嘆願書を提出する以外の目的で使用することはありません。

 

【呼びかけ団体】

Protect Hakkoda~八甲田の自然を後世に~

【推薦人】

根深 誠(津軽百年の森づくり代表)・石岡 千鶴子(弘前市議会議員,津軽百年の森づくり)・いちのへ 義孝(写真家)・中田 宝篤(みちのく縄文研究会)・高畑 幸(あおもりハイランドガーデン園長) ほか(2021年12月現在、敬称略・順不同)