埼玉県虐待禁止条例に考える、虐待を防ぐために今政治がすべきこと

子どもを自宅や車内などに放置することを禁止する埼玉県虐待禁止条例改正案が埼玉県議会に提出され、委員会で可決しているそうです。

改正条文そのものを見ていないので、説明や報道を見た限りですが、こどもを守るために今、政治がすべきは、こどもを安心して、ゆとりをもって育てられる、子育て環境や社会をつくることです。

虐待の定義を厳密にし、虐待と認定することで、擁護者、中でも親への個人的な責任を重くすることではないと思います。


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仮にこどもを助けるためなら、政治が今すべきことは、この条例を作ることではないと思います。

社会のシステムの大方に資本主義経済が組み込まれてしまっているなか

・労働力を提供し貨幣に換えて生きる人が大半になり
・生きていくには、お金が無ければ生きられず
・ゆとりある暮らしを成り立たせるには不十分な賃金で
・高い税金 ・脆弱な社会保障 等々を 政治が作ってきました。

ここを改善すべき政策無く、 こどもを一人にしたら、虐待と認定するというのですから、親に何をしろというのでしょう。

・金を払ってこどもを預ける。
・誰かが常にこどもを「金を得て見守る」
・こどもを遊ばせられない。

社会が健全と言えるでしょうか?

しかも、親の虐待だけではない、他者からの虐待を想定してると思われる条例です。

社会全体が、こどもにゆとりと愛情をもって接することが難しくなっている社会ですね。

ここも政治が作ってきたことです。

突き詰めれば、こどもを産んだあとは、誰かにこどもを預け、自分では育てられない、育てさせない社会に近づいていきます。

自分の子を自分の望むとおりに育てられない社会。 社会という名の政治が、教育どころか、育児にまで、介入する社会が、もうすぐそこに来ているように私には見えます。

https://www.pref.saitama.lg.jp/e1601/giinteianjourei-gaiyou/23.html