政治(アベノミクス)が投資を叫ぶ時代の投資先
~いま、どこに投資は集まっているのか~

アベノミクスは「投資を呼び込む」政策だ。

投資の促進 ~ビジネスのハードル、下がります~

テレビで少額投資まで宣伝されている。

誰だって儲け話は気になる。いま、投資はどこに集まっているのだろうか。


いま、着実に売上げを期待できる分野がある。

公共インフラだ。

大田区が空港跡地の開発をするとする。

空港跡地開発は500億円。
事業主体は大田区で、回収する資金は税金だから取りはぐれが無い。

全額税金。あるいは足りなければ、以前なら区債を発行し、銀行から資金調達していた。

ところがこの資金調達の仕組みが変わってきている。政府も民間資金調達に熱心だ。
民間資金等活用事業推進室まで作っている。

内閣府PFI事業推進室HPより

従来の公共事業
http://www8.cao.go.jp/pfi/tebiki/kiso/kiso04_01.html

20141013_01

大田区も空港跡地に関する調査で民間資金を活用するとしている。

そうするとどうなるか。

内閣府PFI事業推進室HPより
PFI
http://www8.cao.go.jp/pfi/tebiki/kiso/kiso04_01.html

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上の黄色い図と下の紫の図で、違うのは、下図に出資者が出てくることだ。

「民間のノウハウが活用される」のがメリットと歌われているが、これまでも施設建設や運営を民間にゆだねることはあった。仕組みの違いにより裁量の範囲が異なるがそれはPFIでなければ解決できない問題とは言えない。

違いは出資者だ。

この出資者は他の事業にくらべ資金回収可能性が高い。

なぜなら、税金で回収するから。鉄道であれば運賃。水道であれば水道料金。取りはぐれが無い。

公共分野は生きていくうえで必要な分野だから、やめることもまずない。(参考:PFIの対象施設:内閣府)
http://www8.cao.go.jp/pfi/pfi_taishou.html

PFIというのは、国や自治体が作った確実に資金回収できるしくみではないだろうか。

いま、都内では、都市再開発市街地再開発が目白押し。これらも、資金調達はリートなど民間投資のしくみで行われている。

都心の 一等地に容積率などの緩和をし、固定資産税・法人事業税・特別土地保有税等々の100%減免や利子補給で必ずもうかる仕組みになっている。

こう資金調達は、公募したらいいと思うのだが、PFIは建設・運営・資金調達・調整を一体化させていて、出資者だけを募ることができない。

東京都では、これら事業主体に①外資が必ず加わること②資本金が5億以上増える見込みがあることをを条件づけているから、さらに普通の出資者には縁遠い。
大田区では、大森の駅前の大田区の土地を50年の定期借地権で貸出し(地代は固定資産税なみ)、リートで建設して出来あがった建物の床を大田区が借りている。

この仕組みができあがる過程で、問題点を指摘してきたが、区は、にぎわいを作るのひとことで区民の財産を民間に貸し付けてしまった。

伊豆高原学園という大田区の郊外施設もPFIだ。

いま、アベノミクス第三の矢国家戦略特区をはじめとした特区は、こうした民間投資先を増やそうとする政策とも言える。

再開発事業、鉄道、道路、公共建物など公共インフラの整備(品川と田町の新駅、羽田への新線、外環道、電線の地中化、オリンピックなど数え上げればきりが無い。