第23回とことん討論会に参加し、23区のごみ問題について考えました。

基調講演は【海・川のプラスチック汚染の今、現状と対策 】。

鳥のお腹に飲み込んだ使い捨てライターやたくさんのプラスチック片が詰まっている写真は、見ているだけで苦しくなりました。

海浜に打ち上げられるごみは、中国のごみだけでなく、プラスチックごみが環境中に拡散していて、この問題は、1950年代から警告されながら対策が取られてこなかったことがあらためて指摘されました。

プラスチック製品の使用をやめる国が出ている一方で、中国が日本のプラスチックごみの受け入れをやめるなど、プラスチックごみの処理が転機をむかえています。

マイクロプラスチックについて学習した際には、魚の胃の中に入り込んでいるプラスチックビーズの写真が衝撃的でしたが、今回も、鳥のお腹一杯にプラスチックごみが詰まっている写真が紹介されました。

人間だけが例外で、プラスチックごみの問題の影響を受けていないと誰が言えるでしょうか。

確認されていないそうですが、プラスチックに餌のにおいが吸着されていて、誤って食べるのではなく、餌だと思って食べているのではないか、という指摘もあるそうです。

飲み込んだプラスチックの中には、使い捨てライターやペットボトルのキャップなどもありました。鳥は、食べたプラスチックを吐き出す力が無いため、プラスチックはお腹に溜まっていきますが、消化されません。

こうした事実を知るとなんとか解決しなければならないと思いますが、講演では、デポジットを使ってペットボトルの回収率をたかめる方法が紹介されていました。

この方法は、回収機に投入することで、購入した時に支払う料金の一部(デポジット)を回収できるため、不法投棄を減らす効果はありそうですが、ごみそのものの発生抑制にはつながりません。回収したペットボトルはプレスされるため、プラスチックの原料として再生するか、焼却するか、になります。

そのうえ、いま、民間事業者に委託して回収しているペットボトルですが、これをデポジットで回収する仕組みをエストニアのように国が作れば、ペットボトルリサイクル事業が、ほぼ完全な民営化になり、事業者は、料金設定から、デポジット回収に伴う利益率まで、決められるようになります。
一般に言われる民営化のメリットは、市場経済競争で価格がさがるはずですが、リユースでないデポジットは、利益が出ても価格に反映されません。

ヨーロッパなどでプラスチック製品をつかなわない政策的転換が行われているのにくらべ、環境中に出さないことを解消するだけで、方向性の違いを感じました。