国交省はこうした密集市街地を飛ぶ例は外国にも国内にもあるとして、ロンドンのヒースロー、アメリカのニューヨーク周辺のJFK、ラガーディアなどの空港や、伊丹、福岡をあげています。

しかし、市街地までの距離が異なるうえ、緩衝帯が設けられたり、海や川を使っているなど、周辺環境も異なります。

かつて危険だといわれていた香港のカイタック空港は、廃止され、今は安全な島の空港に移転しています。そうした意味では世界の安全な空港への流れと逆行しているのが今回の飛行ルート変更です。

伊丹についていえば、危険だったからということで莫大な費用をかけ関西国際空港を作ったはずですが、「地元要望」で飛ばすことになっているという非常に特殊な事例です。

言ってみれば、移転させて成田国際空港を作ったにもかかわらず、羽田を再国際化させた事例とよく似ているかもしれません。

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 Q4海外でも密集市街地を飛行機は飛んでいるの?

国交省はこうした密集市街地を飛ぶ例は外国にも国内にもあるとして、ロンドンのヒースロー、アメリカのニューヨーク周辺のJFK、ラガーディアなどの空港や、伊丹、福岡をあげています。

A.市街地までの距離が異なるうえ、空港周辺には緩衝帯があり、海川などを利用して、離着陸が行われています。

飛行機事故は、クリティカルイレブンミニッツと言って、離陸後3分と着陸前8分に一番多いといわれています。
その事故の多い時は、万が一の事故の被害を最小限に抑える意味もあり、周辺に緩衝帯が設けられ、海や山、緩衝帯の上を飛んでいるわけです。

新飛行ルートは、着陸前の危険が大きくなる時に、東京の密集市街地を飛ぶ非常に危険なルートなのです。

国交省が、海外でも市街地を飛んでいると例にあげているニューヨークやロンドンは、市街地までの距離が異なるうえ、緩衝帯が設けられたり、海や川を使っているなど、周辺環境も異なります。

下図の緑の円、白い円がわかりますか?

10km、20km、30kmというラインがあります。
上のヒースロー空港からロンドン市街地までは20kmを超えていますし、その間には緩衝帯が広がっています。
以前に大田区の初代観光課長だった元JALの課長から参考図書とともに、海外では空港周辺に緩衝帯を設けるようになっているということを教えていただきました。

下はニューヨークですが、楕円の空港は海に隣接していて、海上などを使って離着陸しています。

伊丹についていえば、危険だったからということで莫大な費用をかけ関西国際空港を作ったはずですが、「地元要望」で飛ばすことになっているという非常に特殊な事例です。

言ってみれば、移転させて成田国際空港を作ったにもかかわらず、羽田を再国際化させた事例とよく似ているかもしれません。