羽田空港の増便や飛行ルート変更。大田区にきた国土交通省の職員は、豊かな暮らしのためと説明していましたっけ?
ところが、そんな良いことなのに、大田区民に内緒で意見募集していました。ただでさえ、これまで飛んでいなかった都心部住宅密集地を飛行機が飛ぶなんて心配ですが、大田区民に意見募集していることも伝えていないとなると問題です。

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羽田空港増便と飛行ルート変更にかかわる意見の要旨が大田区議会に報告されました。

締め切りは11月10日。
ところが、国土交通省は大田区に伝えたと言いますが、大田区はHP掲載や意見募集は知らされていないと言っています。

10月29日にアップされた国土交通省のHPで国はこの意見要旨を原案と呼び、国民に意見を聞いています。
それでは、国交省は、何について意見を聞きたかったのでしょうか。

私は、この意見要旨がある特殊なまとめ方をしてると思っています。

〈ご意見の整理方法〉として、
「寄せられたご意見は、首長や要望の理由となっている皆様の関心事に着目して整理していきます。少数意見であっても配慮すべき関心事にはしっかり着目する必要があるため、意見数多寡にとらわれず整理しています」
と書かれているのです。

これは、どういう意味でしょう。

国交省が、増便について、意見の多い少ないではなく、少なくても「首長や要望の理由となっている人の関心事」を大切にすると言っているのです。
しかも、この意見をよく見ると大きく二つの種類の意見に分かれることに気づきます。

①増便や飛行ルート変更などでお金儲けできる人の意見
②増便や飛行ルート変更が暮らしに影響する人の意見
たとえば、
●事業費をかけずに増便が可能な新飛行経路での機能強化はよいと思う。
●羽田空港の機能をさらに強化するには、新たな滑走路の整備が必要ではないか。
●羽田空港の機能を強化し、国際線を増便することに期待する。
●海外からの投資起用誘致、日本企業の海外展開などを期待している。
●将来的には今回の提案以上に便数を増やし、さらなる機能強化をはかってほしい。
等々

増便や飛行経路が変更されれば、事業費をかけずに利益が増え、新たな公共工事をうみ、投資利益を得られる事業者がいるかもしれません。

国交省は、どんな意見を大切にしてこの原案を作ったのでしょう。ココからさらなる案を作るのでしょう。

ところが、大田区民と大田区議会はこの意見募集について知らされませんでした。

国交省はこれからも意見は受け付けますから大丈夫ですと言いますが、そんないい加減なことがあるはずがありません。本当にそうでしょうか。
いつまでに何を決めるのかのスケジュールも示さず、締め切りも決めず、いつでも大丈夫と言いながらいつの間に「増便構想」が「増便案」になってしまいはしないでしょうか。

大田区は国から知らされなかったと言い、国交省は大田区に伝えたと言っています。
国は、地元自治体を軽視し、大田区は、大田区民と大田区議会を軽視し、どこを見ながら増便と飛行経路変更を着々と進めているのでしょうか