8月8日の閣議後の国土交通大臣の会見を受け、「羽田空港飛行ルートを3月末から変更する」と、増便が決まったかのような報道になっているが、大臣は、「手続きを進めていく」としか言っていない。

決めたとは言っていない。
決まっていないということ。

まだ、終わっていない手続きがあると言っている通り、手続きが終わらなければ、決まったことにはならないということだ。

8月8日の大臣会見を慎重に読むと、

「閣議で報告することは無い」と言っていて、
大臣報告として
「国土交通省としましては、羽田空港において2020年3月29日の夏ダイヤからの新飛行経路の運用開始及び国際線の増便を行うこととし、今後、各種の手続きを進めてまいります。」

「国土交通省としては、引き続き、方針としては決定しましたけれど、」

と言っている。
この手続きの一つが、大田区との協議であることは言うまでも無い。
8月15日の国土交通省との交渉の中で、今回の決定には二つの瑕疵があると指摘した。
●国と大田区とで取り決めた協議を行っていないこと
●国と事業者との和解を破棄していること
国と大田区は、平成22年5月に、羽田空港の飛行ルートを変える場合には、国と協議をすると文書で取り決めている。

羽田空港増便問題を考える会で、この協議について質問すると、国土交通省の担当者は、川崎市との協議含め、協議はこれからだという。
普通に考えれば、
1.国が新飛行ルートを大田区に提案
2.国と大田区と協議
3.国が決定を公表
のはずだが、今回は、たぶん、こういう進め方なのではないか
1.国が新飛行ルートを自治体で構成する協議会に諮る
2.協議会が了承
3.国が新飛行ルートを提案(←今ここ)
4.国と大田区と協議
5.決定、あるいは、新ルートで飛行開始

大田区と川崎市の合意が、今後の決定のカギを握っている。
騒音と危険に住民をさらすことを大田区、川崎市は認められるはずが無い。と思うのだが。