(仮称)勝海舟記念館の工事期間が先送りされたため、補正予算が計上されました。
工事の完成時期が遅れる理由として説明されているのは、「勝海舟遺品の寄贈申し入れに伴う展示できるようにするのに時間がかかること」「文化庁の補助金を申請すること」と説明されました。

ところが、400点もの遺品をいくらで寄贈をうけるのか、展示できるようにするのにいくらかは、これから考えるそうです。
行政に白紙委任ということです。

しかも、文化庁の地域活性化事業費国庫補助金を使って、大田区は、せっかくの貴重な建物の東側大半を、味気ない現代建築で隠してしまう工事を行おうとしています。

奈須りえは、補助金ありきの事業や、説明不十分で不透明な購入は行うべきではない、と以下のように考えました。

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平成29年第二回定例会の議案に、(仮称)勝海舟記念館の工事期間変更に伴う補正予算が計上されました。

大田区はその理由を、「勝海舟遺品の寄贈申し入れに伴い、それらの遺品を展示できるようにするのに時間がかかること」「文化庁の補助金を申請していること」としています。

しかし、寄贈される遺品は無料なのか費用がかかるのか、展示できるよう準備するのにいくらかかるのか、まだ決まっていなくてこれから決めるということで、当然、議決もすんでいません。

一方で、今回の開館延長は、昨年度受けられなかった文化庁への二回目の補助金申請の結果行われているものです。

国や東京都の補助金は、使うべき、使わなければ損といった考えかたがありますが、補助金を活用することは本当に区民のためになっているでしょうか。

 今回の(仮)勝海舟記念館は、昭和初期の文化的に貴重な建物を購入して保存し、そこにふさわしい、地域ゆかりの勝海舟の歴史的資料を展示するための事業です。

補助金を受けられても、受けられなくても、区民のために必要だから行うときめたはずです。

しかも、文化庁の地域活性化事業費国庫補助を使って、大田区は、せっかくの歴史的建造物の東側大半を、味気ない現代建築で隠してしまう工事を行おうとしています。

 補助金を使えば、大田区が使える予算総額は増えますが、国の要件や条件を満たすことばかりに目が向き、真に区民から求められていることではない、大田区としての優先度や必要性の低いことに、税投入されてはいないでしょうか。

ひも付き財源を批判して始まった地方分権ですが、こうした建設・開発のひも付き財源は、少なくとも大田区をみると逆に増えています。

国の補助金だからと言っても、所得税など国税として私たち区民が負担する税金に変わりはありません。

しかも、建設補助金をあてにして箱物を作っても、維持管理費は大田区の負担になります。
大田区は、いまある約500の公共施設も適正に維持管理できていない状況で、老朽化の財源に悩んでいるところです。にもかかわらず、新たな床面積を安易に増やして、本当に大丈夫でしょうか。だから、大田区の建物は、適正な維持管理ができていないのではないでしょうか。

 補助金ありきの事業や、説明不十分で不透明な購入は行うべきではなく、補正予算は、大田区議会ただ一人ではありましたが反対いたしました。