リニア中央新幹線 東雪谷(非常口新設)も工事の遅れで、リニアの実現可能性はあるのか
リニア中央新幹線の非常口を東雪谷で建設中です。大きなクレーンが池上線の洗足池近くに見えますから、ご存じの方もいると思います。
この工事が10か月ほど遅れると、大田区を通じJR東海から連絡がありました。
用地買収が遅れたこと、を理由にしていましたが、これは、かなり前にわかっていたことなので、用地買収が遅れても、取り戻せると思った工事進捗が進まない理由はほかにあるのでしょう。
しかも、説明をみても、具体的な影響がよくわかりません。
工事車両の中原街道での影響も、実は工事が遅れると、呑み川幹線と言って、雨水を地下に貯めるための工事が呑み川沿いで始まるので、中原街道への工事車両の影響も心配です。
そもそも、リニア中央新幹線沿線の工事で見れば、
北品川工区のシールドトンネル工事も、安全確認のための調査掘進が止まったままですし、リニア沿線で、工事はいたるところで遅れています。
リニア中央新幹線は、実現できるのでしょうか。
私は有利な財政投融資3兆円で儲けていますから、リスクが顕在化する前に、撤退しようとしているのではないか?
と思っているのですが、、、。
鉄道事業と言えば、蒲蒲線(新空港線)にも取り組んでいるわけですが、この二つの事業に共通するのが、事業の前提の技術が実用化されていないことです。
蒲蒲線(新空港線)は、東急と京急という線路幅の違う二つの鉄道を相互直通運転する取り組みです。
二つの線路をつなげると、速く着いて便利になるからやりましょう!と始めようとしていますが、線路幅の違う二つの鉄道をつなげることは、簡単ではありません。
リニア中央新幹線の超電導も、実は技術を使って電車を走らせることはできるものの、
走らせて利益を上げられるだけのコストや安全面の確保ができていません。
どちらも技術の実用化に疑問がありますが、リニアは、とりあえず、3兆円の政府の財政投融資を受けて、低利で返済猶予もついて借りていますから、この円安、物価高で、JR東海は、返済金が圧縮されて、喜んでいることでしょう。
それだけで、目的の大半は達成できたという見方もできるかもしれません。
しかも、技術的に実用化のめどが立っていないとしたら、工事を始めて余計なリスクを抱えるより、このあたりで事業譲渡しようと方向転換しているかもしれません。
一方の蒲蒲線(新空港線)ですが、線路幅の違う2つの鉄道の相互乗り入れも
認可について良く調べると、始まる前から、
「直通乗り入れでなくても、認可しますよ」
という風に読める基準になっています。
なので、
直通運転ができるかできないか技術的な問題を棚上げして、まずは、
1期工事で
「税金だってこれまでにないくらい多額に補助し」
「税制優遇し」
「使用料も払える範囲で良い」
しくみを使って、鉄道建設を始めれば、とりあえず建設工事で儲かります。
そのうえ、新空港線沿線のまちづくり構想を作ってしまえば、まちづくりで土木工事建設工事も計画化できます。
どちらの鉄道事業にも共通なのが、この鉄道が無いと、不便でしょうがない、という人が見えてこないことです。
今のままで、なんら不自由なく、東海道も蒲田のまちも動いています。