決まるのは議会、決めるのは議員、そこを主権者が動かします。というわけで大田区議会第四回定例会
第四回定例会の議案が送付されました。民泊条例、マイナンバーの実施に伴う条例変更、介護・障害施設の指定管理者指定などが審議されます。
と言っても、このままいけばほぼ決まるでしょう。大田区議会は、区長与党と公言している自民党、公明党、民主党ほか少数会派議員で過半数超えていますから。
これらの議案は、投資家利益最優先の価値観と、それを公共システムを使い、規制を緩めたり、逆に補助金や優遇策を得ることで、その利益をさらに大きく確実なものにしようという一連の流れから出ている政策と私はみています。
新自由主義といわれている流れです。
新自由主義は、「政府による個人や市場への介入は最低限とすべき」と言った意味合いで使われることが多いのですが、いま、日本で現実に起きているのは、
①規制緩和という政府による個人や市場への介入を減らすこと。
②補助金や利子補給ほか、あらゆる優遇策による投資家優遇という政府の介入
という「政府の介入を減らすべき」という論理と「そこに政府が介入して優遇する」という一見、矛盾する二つのことがおきています。
ま、投資家の利益最大化を政府がお手伝いしている、というそれだけなのですが。
残念ながら、大田区も、それを積極的に、何ら検証なく、そこに加担しているわけです。
特に、国家戦略特区という超法規的意思決定システムにより、それが加速しています。
しかし、決まるのは議会、決めるのは議員、そこを主権者が動かしているのが日本の意思決定システムです。内田樹さんは、国権の最高機関は国会であり、その上に、マーケット=企業がいて、さらにアメリカがいるから、日本人は思考停止はここからきているのではないか。と言っておられました。
確かに国会の上には誰かがいるのかもしれませんが、大田区議会の上にそんなものはいない。
地方分権。
私は。地方政治に希望をみています。
というわけで大田区議会第四回定例会。
みなさんの選んだ議員が、どんな議論で、これらの大切なことを決めるのか。賛成するのか、反対するのか、傍聴においでください。
大田区役所10階です。