大田区議会の海外視察が、税金の無駄遣いという視点からテレビで取り上げらました。平成28年大田区議会第三回定例会で議決された「親善訪問調査」、賛成したのは、自民党16人、公明党12人、民進党4人、改革1人、無所属1人の34人の議員。奈須りえは次のような問題意識を持ち反対しています。

【政策としての税金の使い道の優先順位】
大田区は、昨年から今年にかけて、施設使用料を引き上げ(試算2,100万円)、保育料も値上げ(試算で1億7,000万円相当)しています。
大田区は、現在、理由はどうあれ、区民のみなさまに、ご負担増をお願いしなければならない財政状況にあるということです。
海外視察に行っている場合ではありません。

【議員年金廃止で議会費ひっ迫、なのに視察の多い、にもかかわらず区内調査はしない大田区議会】
一方で、議会費は、議員年金廃止により、ひっ迫しています。
廃止した議員年金が民主主義を圧迫する構図について

それなのに、大田区議会では、行政視察だけでなく、国内の友好親善、IT視察、セーラム、大連にも議員を派遣しています。
議会費の推移から見える友好親善してる場合ではない大田区議会の厳しい財政状況と民主主義の危機

そのくせ、議会事務局に区内調査をさせないと決め、政務活動費で調査せよという議員までいます。
大田区議会幹事長会、自ら議会事務局に調査させないという信じられないこと

大田区議会議員は、視察に行く前に、すべきことがあるのではないでしょうか。

【海外視察ではなく、親善訪問調査に】
しかも、大田区議会が行っているのは、海外視察ではなく、親善訪問調査です。
友好親善都市を見つけるのが目的で、海外視察を廃止、親善訪問調査という位置づけに変えたのが平成23年。
6月15日の議会運営委員会で 提案 され、6月20日の議会運営委員会で 決定 しています。
条例ではなく要綱(その後要綱でもなく申し合わせで決められていることが判明12月20日確認)で決めているので、議会での議決は不要で、自民党、公明党、共産党、当時の民主党だけできめてしまいました。(共産党は反対)

奈須りえ★平成24年第3回定例会 海外視察を親善訪問調査議員派遣の意義と議会の判断 [parts:eNozsjJkhAOz1FQjkyTTlNCscN28PPeM3IB8JjMTAyZjMwMmAyYEcHBwAAAV8AlC]

それまで、海外視察に参加していなかった公明党も、親善訪問調査になってから、参加するようになっています。

【目的があいまいな運用】
親善都市をさがす目的で始まった親善訪問調査ですが、親善都市にする要件などはなく、先日行われた報告会では、海外視察のように視察報告が行われています。
先日行われた視察報告会は、対象が行政職員と議員で区民は対象外だったうえ、参加した議員からは、視察の前提としての区政への問題意識が示されなかったため、区政にどう活かそうとしているのかわかりませんでした。

大田区議会は、区長から提案された議員報酬引き上げ議案を第四回定例会で可決し、23区トップの報酬になっています。
三年連続区長・区議会議員など特別職報酬引き上げがダメな理由、職員給与引き上げが必要な理由

お手盛り議会と言われても仕方のない状況ですが、議員報酬議案を送付したのが大田区長であるように、親善訪問調査という名の海外視察の予算を編成したのは大田区長です。
松原忠義大田区長と大田区議会のなれ合いの中、成立しているのがこの海外視察だという見方もできるのではないでしょうか。

参加したのは、大田区議会与党といわれる会派だけでした。

 

*奈須りえは2004年に大田区議会の海外視察に参加していますが、在り方に問題を感じそれ以降は参加していません。