たった1日、羽田空港跡地165億円を即日議決!? 議論を避けたのは大田区長?それとも大田区議会?

羽田空港跡地を165億円で大田区が購入する議案が送付されました。明日の臨時会で上程、審議、議決まで行おうとしています。
羽田の沖合移転の際にできた土地で、東京都との約束で大田区が開発するはずでしたが、東京都が財政難の時、国に売却したといういわば裏切り行為的経緯があり、国から有償で取得することになりました。

論点は様々ありますが、明日25日13時からの大田区議会臨時会(蒲田大田区役所本庁舎10階)で究明していきます。ぜひ、傍聴にお越しください。


臨時会は、議長や委員会を決めるのが慣例で、会期が1日なこともあり、これまで、清掃のパッカー車の購入などが上程され、重要な案件はあまり議論されてこなかった議会です。

この会期一日の臨時会に、165億円の議案を送付した大田区長、会期を延ばさない大田区議会、は十分な議論をしようとしているのでしょうか。

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羽田空港に隣接した空地を羽田空港跡地と呼んでいます。

羽田空港の離発着の原則「海から入って、海へ出る」は、空港の撤去決議に伴う羽田空港沖合移転によって国から獲得した飛び方ですが、同時に、空港が沖に移転したことで空地ができたのです。

ここを羽田空港跡地と呼んでいます。

大田区は、ここに緑を多く配備し、利用の目的の第一を緩衝帯としてきましたが、いつの間にか優先順位が下がり、数年前に羽田空港特別委員会で確認したら、緩衝帯部分は無いと答弁がありました。

答弁と同時に、傍聴していた区民が泣きながら嗚咽とともに委員会室を立ち去りました。

羽田の沖合移転を、開発優先、利権分配、に変えてしまった、そんな風に感じました。

大手企業が並ぶ、羽田空港跡地の開発。

大田区が165億円もかけて地主になり、開発する必要があるのでしょうか。
整備方針

開発事業者
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/sumaimachinami/haneda_airport/kukoatochi/zone-1-1_jigyo-keiyaku_teiketsu.html

「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)」について、平成29年8月21日付けで鹿島建設株式会社を代表企業とする応募グループと基本協定を締結したところですが、このたび、本グループが設立した特別目的会社と事業契約を平成30年5月9日付けで締結いたしましたのでお知らせいたします。

事業契約締結の相手方

羽田みらい開発株式会社(SPC)
  (応募グループ構成員が設立した特別目的会社)

  構成員:鹿島建設株式会社            日本空港ビルデング株式会社
        空港施設株式会社            野村不動産パートナーズ株式会社
        京浜急行電鉄株式会社         東日本旅客鉄道株式会社
        大和ハウス工業株式会社        富士フイルム株式会社
        東京モノレール株式会社