フェアな民主主義の由来

フェアな民主主義というのは、私の二つの経験から、使っている言葉です。

 

香港に住んでいた1990年半ば、下の双子が、2才半でイギリス系のナーサリールームに行き始めたら、

「no」や「mine」や「some more orange juce please」や「share 嫌だ」etc…と一緒に覚えてきたのが、

「not fair」でした。

しっかり自己主張し、ちゃっかりお代わりもして、双子ならではの、2人で一人扱いも乗り越え、家で使い始めたのが、「not fair」です。

 

日本語だと、「ずるい」程度の意味だったのかもしれませんが、こんな、ちっちゃな子たちの世界で、

フェアプレイの「fair(公正)」を使っていたのが、西洋の精神性に触れた気がして、深く印象に残りました。

もうひとつは、議員になって初期に、他の議員から、

「奈須さんは民主主義の人ですね」と言われたことです。

「あら?議員は、民主主義の人では?」と不思議な気がしました。

当時の私の、あるべき議会、あるべき民主主義を前面に出した、四角四面さを揶揄なさったのかもしれませんし、

何をいまさら、と思われたのかもしれませんが、

誉め言葉だと思い、民主主義によりこだわり、大切にするようになりました。

 

この二つの経験から、決めたのが「フェアな民主主義」です。