「月刊日本」に『誰のための横田空域返還なのか』を寄稿しました
「月刊日本」に『誰のための横田空域返還なのか』を寄稿しました 。
議員になって羽田空港対策特別委員会の委員になったことで、横田の空域の問題点について知りました。
横田の空域返還は、多くの人の共感を呼びますが、空域返還を安易に歓迎したことで、本質を見失った経験があります。
私が議員になって最初に経験した横田空域返還問題は、2008年の横田空域の一部返還です。
「横田空域の壁が1万2フィートから9千フィートに下がって大混乱した大田区、今度は3千フィートですか!?」 – 大田区議会議員 奈須りえ フェアな民主主義を大田区から! (goo.ne.jp)
ところが、委員会には、飛行時間短縮、燃料費削減の影響は歩行されたものの、それが、騒音など区民生活に影響を及ぼすことに気づかなかったのです。
横田空域の壁が1万2千フィートから9千フィートに下がったことで、大田区上空を航空機が低く飛ぶようになり、大田区には、クレームの電話が殺到して大混乱になりました。
空域返還は歓迎すべきものだから、という意識もあって、区民生活への影響を想像できなかったのだと思います。
それから、横田の空域の返還について語られるときは、気をつけるようにしています。
二度目の空域返還は、羽田空港の飛行ルート変更です。
この時に、横田空域返還が解決策だという人たちがあらわれましたが、私は、2008年の一部返還の経験があるので、空域返還すれば、航空機が低く飛べるようになり、新ルートの問題解決になるというのは違うと主張してきました。
やっぱりそうきた、横田空域返還で世論を鎮静化?羽田空港の新飛行ルート案:燃料費節約の経済問題を外交にすり替え – 大田区議会議員 奈須りえ フェアな民主主義を大田区から! (goo.ne.jp)
新ルートは、羽田空港の離発着数を増やすための方策として提案されたもので、それまでの羽田国内、成田国際、の前提を大きく崩すものです。
3度目の横田空域返還論は、今年の羽田空港で起きた航空機事故後に始まっています。
過密だからということなのかもしれませんが、
そもそも、羽田を過密にしたのは、首都圏空港機能強化という流れの中で、羽田空港の経済利用を高めたからです。
大田区議会で経験した 横田空域返還の根底には 一貫してグローバル資本の利益がありました 空域は日本に返還されたのではなく グローバル資本に経済利用させたのです
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