視察で見えてきた、「大阪万博は、IRの交通網整備のために行われる?」~大阪・関西万博の概要及び万

地域産業委員会で、「大阪・関西万博の概要及び万博を契機とした観光誘客による地域活性化の取り組みについて」視察しました。

施設と交通網などのインフラ整備投資総額で約7000億円。

ところが、そのうち、大阪万博の会場整備は、1850億円。全体の投資総額のわずか1/4にすぎません。

大半は、大阪万博を名目に交通網に投資されますが、整備した交通網は、一時的な万博ではなく、そのあと万博会場北で予定されている、IR=カジノのために使用すると考えるのが妥当ではないでしょうか。

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「大阪・関西万博の概要及び万博を契機とした観光誘客による地域活性化の取り組みについて」視察報告(実際の報告書は800字以内なのでもっと短いです)

大阪・関西万博は、2025年に開催される国家プロジェクト。

2017年に政府において立候補及び開催申請が決定した。

財政上の懸念を理由にフランス・サクレーが辞退し、残った、ロシア(GDP1兆4千億ドル)・エカテリンブルグ、アゼルバイジャン(GDP699億ドル)・バクーの中から、日本大阪(GDP5兆2千億ドル)が選ばれた。

開催場所は、IR予定地に隣接する人工島夢洲155ha。

一過性のイベントでなく将来にわたり継続的な日本へ、また大阪・関西圏への来訪者を増やし、万博を契機とし世界へ向けた魅力の発信や、水都大阪、歴史遺跡百舌鳥・古墳群、万博記念公園等施設や、博物館美術館など文化観光、スポーツ、デジタル化などを整備し推進することを目指している。

また、富裕層をターゲットにしており、プライベートジェット、船舶などによる来訪者を想定し、アクセス網整備もする。

同時にIRの整備も、この大阪万博の重点取り組みのひとつと位置付けられている。

会場整備・建設費1850億円は、国1/3、府市1/6ずつ1/3:経済界1/3で負担する。

運営費は、入場料収入(1人当たり目安7000円)で担うと説明を受けた。
調べたところ、運営経費見込みは、800億円~850億円。これに対し入場料7000円だと、入場料を支払い入場する数は、わずか11000人~12000人になる。

前半を安めに料金設定するというが、想定来場者数2820万人ということは、大半が、割引招待者ということか。

また、2820万人のうち、海外からのインバウンドを350万人と想定している。

愛・地球博では、来訪者2200万人中、海外からの来訪者を87万人と報告していたが、この数字には、日本滞在中の留学生なども含まれており、これらを除く純粋な外国人旅行者は39万人だった。

大阪万博の350万人も、日本で働く労働者や留学生が含まれている可能性もあり、特に近年、外国人労働者や留学生も増えていることから、純粋なインバウンドをどうとらえているかで、経済効果も変わってくると思った。

1850億円かける会場施設は、万博終了後解体。

夢洲へのアクセスとして

・大阪メトロ延伸新駅設置670億円、
・道路整備阪神高速「淀川左岸線2期」2900億円、
・JR阪神ゆめ咲線1700億円の交通整備

等、計5270億円他整備は、一時的に開催し、終わってしまう万博のためというより、万博を理由にしたIR客の足のための整備とみるべきではないか。

経済産業省が公表している経済波及効果は、2兆5千億だが、その約3割が会場整備とアクセスのためのインフラ投資となっている。

それを除いた消費等効果見込みは、インバウンド来訪者を合わせても、1人当たり6.3万円、1兆8千億。

インフラ投資総額7000億強に対し、あまりに小さいと感じた。

経済効果としての税収や雇用は算定していない。

大阪万博という名目だが、視察課題の名称「万博を契機とした観光誘客による地域活性化」は、IR整備ということではないかと感じた