大田区議会の発言制限で発言時間を減らされたフェアな民主主義奈須りえ、発言しない会派・議員 国政野党も地方では与党
大田区議会が議案の質疑や討論に制限時間を設け、1年が経ちたちました。
効率的な議会運営のために、発言時間を減らしたのです。
発言制限によって、大田区議会の討論は、どう変わったでしょう。
・変わる前、
・変わった直後、
・そして選挙が終わり、会派の構成が変わった、先日の第二回定例会、
で会派ごとの発言時間などを比べてみました。
発言時間は、動画のカウンターで調べたのでおよそです。秒は切り上げました。
時間制限が設けられて、時間数が減ったのは、フェアな民主主義 奈須りえ、私だけでした。
総時間で出すと見えませんが、制限前は、総務財政委員会の討論で私は、約15分発言しています。
ところが、今のルールで発言すれば、5分しか発言できません。
また、2021年には、議案が提出されない議会もあり4日程、2022年は3日程でしたが、今回は、6日程ありました。
下記の一覧を見ていただくとわかりますが、討論している会派はほとんどありません。
出された議案を、本会議場で、意見を述べず、賛成している会派がほとんどだということです。
意外に思われるかもしれませんが、国政で「野党」というというイメージの政党や会派も、実は、地方議会では「与党」のことが多いのです。
予算、決算、議案に、ほぼ意義無く賛成ということです。
各議案についての会派ごとの態度=賛否の表を掲載しておきます。
一方、私が時間を余らせているように見えるのは、討論する必要が無いと判断した日程があったからです。時間は、1日程5分になっています。
今回の議会(選挙後) 時間制限直後 時間制限前
2023年 2022年 2021年
議案数 16 16 21
共産 19分(2議案)150分 7分(2議案)90分 19分(9議案)
立憲 5分(1議案)120分 0分 45分 0分
フェア民 25分(8議案)30分 11分(4議案)15分 30分(11議案)
*赤字は発言時間の上限
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2023年第二回定例会 議案16
日本共産党大田区議団(8人)・・・・・・・19分
立憲民主党大田区議団(5人)・・・・・・・ 5分
フェアな民主主義(1人)・・・・・・・・・25分
討論なし
自由民主党大田区議団・無所属の会(15人) 0分
大田区議会公明党(11人) 0分
日本維新の会大田区議団(5人) 0分
つばさ大田区議団(4人) 0分
東京政策フォーラム
(都民ファースト・国民民主・無所属の会)(4人)0分
OTAれいわ新選組(1人) 0分
2022年第二回定例会 議案等16
日本共産党大田区議団(8人)・・・・・・・ 7分
フェアな民主主義(1人)・・・・・・・・・11分
討論なし
自由民主党大田区民連合(15人)・・・・・・0分
大田区議会公明党(10人)・・・・・・・・・0分
令和大田区議団(無所属5+維新1)(6人)・・0分
立憲民主党大田区議団(3人)・・・・・・・・0分
東京政策フォーラム(1人)・・・・・・・・・0分
無所属(1人)・・・・・・・・・・・・・・・0分
2021年第二回定例会 議案21
日本共産党大田区議団(8人)・・・・・・・19分
フェアな民主主義(1人)・・・・・・・・・30分
討論なし
自由民主党大田区民連合(15人)・・・・・・0分
大田区議会公明党(10人)・・・・・・・・・0分
令和大田区議団(無所属5+維新1)(6人)・・0分
立憲民主党大田区議団(3人)・・・・・・・・0分
東京政策フォーラム(1人)・・・・・・・・・0分
無所属(1人)・・・・・・・・・・・・・・・0分
以下に、討論の動画のリンクも掲載します。
気づいたことの一つに、委員会(日程)ごとに掲載していた動画ですが、すべての日程を一緒に掲載するように変わっています。
議案ごとの意見を探しにくくなったと思いました。
令和5年6月26日(第3日)
- 開議: 再生(49分)
- 会議録署名議員の補充指名
- 総務財政委員会審査報告、討論、採決
- 総務財政委員会審査報告、採決
- 地域産業委員会審査報告、討論、採決: 再生(50分)
- 健康福祉委員会審査報告、討論、採決
- まちづくり環境委員会審査報告、討論、採決
- こども文教委員会審査報告、討論、採決
- 請願・陳情委員会審査報告、討論、採決: 再生(41分)
- 議会運営委員選任
- 委員会継続審査及び調査要求
- 区長挨拶
- 閉議、閉会
令和4年6月24日(第3日)