田園調布富士見会館を出張所にするために行う改修が問題な理由 一連の玉突き開発は本当に区民のため、自然保護のためだったか
田園調布富士見会館を出張所にする改修工事に反対しました。一連の玉突き工事による改修で、最終的には、田園調布せせらぎ公園の敷地内に、文化施設と体育館を建設することになるからです。
下図の、玉突きの図をみてください。
出張所を壊して富士見会館の中に入れ、富士見会館を出張所として使えるようにするのが、この図です。
今回の工事は、そのための改修工事の契約なのです。
富士見会館は区民施設ですが、使えなくなるので、公園の中に代わりの建物を造りました。
完成して田園調布せせらぎ館という名前です。
出張所の跡地は何にするか決めていませんでしたが、最近、公園にすると言い始めました。
田園調布せせらぎ公園という大きな公園を切り分けて開発し、名称は、今も公園ですが、実質は建物が建っていて宅地と同じ。宅地開発してしまったのです。
申し訳のように田園調布出張所を公園にしても、公園の質が担保されたことになるでしょうか。
以下、議案に対し、どこに問題があったのか討論しました。
第108号議案大田区立田園調布富士見会館内部改修その他工事請負契約について
反対の立場から討論いたします。
一連で行われる、田園調布出張所の移転や富士見会館の機能変更、せせらぎ公園を宅地として開発し、文化施設、体育館建設につながるため反対です。
行政内部と一部の利害関係者で作り上げ、結果として自然を壊し、コロナで580億円の財源不足を認識し、多くの区民が反対しているにもかかわらず進めています。
区民の反対に対し、区の施策や姿勢を理解し合意形成をするために始めたはずのワークショップでは、委託したコンサルが、区民を信頼させるためだったのか、大田区を批判する立場で区民に近づき、区民意見を制限し、録音したと区民に伝え、体育館建設に合意したかのような運営をさせた責任は重いと思います。
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これ合意形成ですか?こんな合意形成有効ですか?区民の発言を誘導したコンサル!せせらぎ公園に体育館建設ありきの大田区 – 大田区議会議員 奈須りえ フェアな民主主義を大田区から! (goo.ne.jp)
区民意見を誘導する事態にまで発展した、一連の田園調布出張所の移転のための改修であり、反対です。
大田区に言われてやったのか、大田区の意に反し行ったかはわかりませんが、いずれにしても区の信頼を失墜させたと思います。
今回の事業の進め方に問題がありますが、それが今回の事例だけでなく今の大田区政の基本的な姿勢につながる問題であることを指摘して反対といたします。