1億円かけて作った園舎を1年で壊す保育園改修方法の是非(その2)

大田区議会第二回定例会提出の陳情から

■活かされない民間の優れた手法■

 一方で、区は、中央5丁目保育園を民間に建設していただく理由として、設計のノウハウが優れていることをあげています。
 しかし、民立民営園であっても区が建設するなど、その方針にも一貫性がありません。

■多くの施設更新を迎える大田区が今行わなければならないこと■

 多くの施設の更新時期を迎える大田区にとって、最小の財源で最大の効果を引き出す施設更新は命題であり、土地を貸与あるいは減免し、民間に施設建設をお願いする手法は、財政面からも、また、施設の活用面からも効果を期待できるため、施設整備計画と民営化計画を重ねて検討することは非常に有効ですが、残念ながら、入新井保育園も含め現在の大田区の保育園の施設整備にそうした発想もありません。

 以前にも申し上げていますが、建て替えのたびに用地を確保し、仮施設建設を行う方法をとれば、莫大な費用が必要になります。立地や用途などの制約の中で、改築・改修中の施設確保は決して容易なことではありませんが、建てて壊してしまうプレハブリースや賃借などは避け仮ではなくこの施設を活用し、周辺の保育園を改築するなどして、玉突きで施設改築・改修を行うなど、経費削減に努めることこそが必要です。

 陳情者の指摘する通り無駄を排除した保育園施設計画にすべきであり賛成いたします。


なかのひと