羽田空港の事故のどさくさに、安全や環境より経済性等が優先されたり、主権を奪われたりすることがありませんように 惨事便乗型資本主義は虎視眈々と機会を狙っていますから

相次ぐ災害や事故に心が痛みますが、そんな時こそ、気を引き締めなければなりません。

例えば、国から空港立地自治体大田区に、C滑走路が閉鎖になっている間、通常と異なる運用をすると連絡が入っています。

全文は、末尾に記しますが、気になるのは、以下の文面です。

 

D滑走路はC滑走路より短いため一部の国際線については、離陸重量(燃料・貨物等)を落として離陸しているとのことです。よって、一部の長距離便と強風の横風でD滑走路が使えない場合、明日(1月4日)午前6時よりA滑走路から北向き離陸をして海側に抜ける運用をするとのことです。

 

・燃料を落として離陸
・A滑走路から北向き離陸

 

国は、どこかで燃料を補給して目的地まで行く、という説明をしていましたので、規定を下回る燃料で飛び続けることは無いと思いますが

つい先日も、羽田発函館着の飛行機が燃料不足で新千歳に着陸した際、基準の燃料より少なくなっていたことが重大インシデントとして報告されています。

 

しかも、
新飛行ルートに変更したときに
「ハミングバード=A滑走路北向き離陸」を廃止したばかりなのに

A滑走路北向き離陸をするというのです。

国は、滑走路の閉鎖は、長期にわたるものではないとも言っています。

C滑走路閉鎖で、滑走路が短いD滑走路では対応できないなら
羽田空港を離陸する航空機は、D滑走路で対応できる機材を優先し、どうしても対応の難しい機材の出発は、当面成田空港などに振り分けるべきではないでしょうか。

(と言っても、滑走路の事故の調査は終わったという情報もありますが、だとすれば、なぜ、拙速に、A滑走路北向き離陸を行いたがっているのか、目的は、A滑走路北向き離陸の既成事実化では無いか、ということも頭に入れておくべきだと思います)

 

日本の空港は、空港周辺に緩衝帯=草地など市街地でないエリア、が狭く、特に羽田空港は、市街地に隣接して空港が設置されています。

陸域に近いA滑走路の離発着はできる限り、市街地への影響を小さくすべきなのです。
だから、機材の比較的重い国際線を成田空港へという流れを作ったのだと思いますが、それを壊してしまったのです。

 

便数を増やし続け、
ついには、タブーである都心上空低空飛行まで始めた羽田空港ですが
高度を確保しないまま、
都心上空を使った羽田空港の離発着を状態化させてはならないと思います。

 

羽田空港飛行ルート変更は、
首都圏空港機能強化という大きな枠組みの中から始まっています。

 

国内線、国際線、民間空港、そして自衛隊や横田の空港含めた空港の機能強化は、単なる経済の問題にとどまりません。

戦争の歯車へ踏み入ることだけは、してはならないと思います。

 

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2024年1月3日19時35分受信

大田区議会議員各位

標記の件について、議員宛一斉送信メールによりお知らせいたします。

羽田空港における今般の航空機事故に伴い、明日(1月4日)からの滑走路運用が緊急対応のため通常時と異なる運用をすると国土交通省航空局から連絡がありましたので、情報提供をさせていただきます。

通常、北風時はD滑走路(2,500m)とC滑走(3,360m)を使用しているところ、今般の事故に伴い、現在はD滑走路のみ使用可能となっております。

D滑走路はC滑走路より短いため一部の国際線については、離陸重量(燃料・貨物等)を落として離陸しているとのことです。
よって、一部の長距離便と強風の横風でD滑走路が使えない場合、明日(1月4日)午前6時よりA滑走路から北向き離陸をして海側に抜ける運用をするとのことです。

本件はC滑走路の閉鎖が解かれるまでの臨時的運用となります。
以上、議員の皆様にご報告を申し上げます。

令和6年1月3日
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