重大インシデント 新千歳空港への緊急着陸 燃料ギリギリで着陸した背景に積んだ燃料不足と大田区や議会の姿勢

委員会で羽田空港から函館空港に向かった飛行機が、視界不良で函館空港に着陸できず、残りの燃料が少なくなったので、新千歳空港に「優先権を要請して」着陸する十大インシデントが発生したという報告がありました。

報告は、全国民間空港関係市町村協議会会長である伊丹空港市長が、国交大臣に申し入れた文書の報告から明らかになりました。

原因は、調査中ですが、着陸時にあるべき燃料残が、30分より5分少ない25分だったそうです。

燃料を多く積めば、それだけ重くなってたくさんの燃料を使わなければならず、燃費に影響する。

乗客数から見た運航の最適化からの要請でもありますが、リスクと隣り合わせでもあるということだと思います。

コスト削減は、こういうところにも表れています。

大田区は、原因調査の結果は国交省のHPに掲載されるからと。、議会へ報告する批正を持たず、また羽田空港対策特別委員会の委員長も委員会として大田区に報告を求めませんでしたが、非常に深刻な重大事故一歩手前の出来事であり、空港立地自治体として議会として、安全への意識を示すべきだと思います。

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委員会で羽田空港から函館空港に向かった飛行機が、視界不良で函館空港に着陸できず、残りの燃料が少なくなったので、新千歳空港に「優先権を要請して」着陸する重大インシデントが発生したという報告がありました。

 

概要 | 航空 | 運輸安全委員会 (mlit.go.jp)

 

報告は、全国民間空港関係市町村協議会会長である伊丹空港市長が、国交大臣に申し入れた文書の報告から明らかになりました。

 

国交省の重大インシデントのページを見ると、

 

7月12日に羽田空港を出発した飛行機は、2回着陸を試みたけれど、視界不良で着陸できず、新千歳空港に目的地を変更し、航空交通管制上の優先権を要請の上、9時45分に新千歳空港に着陸した

と書かれていました。

 

委員会で質問したら、

到着時にあと30分とべるだけの燃料を積んでいなければならないのに、
30分を切る、25分だったそうです。

あとで確認したら、

新千歳空港でゴーアラウンドしたため、燃料が足りなくなったそうです。
また、この30分というのは、国際基準で、国内線であっても、国際線でも、30分なのだそうです。

 

羽田ー大阪も、羽田ーNYも30分というのは、意外でした。
実際の運用=どう積んでいるのか、わからないのですが。

 

使っていた機材は大型機ボーイング767-300型ですから、燃料タンクは十分で、なぜ、30分のところ25分しか積んでいなかったのか。

そもそも、もっとずーっと長い飛行時間飛んでいる航空機ですから、30分積んでいる燃料がそれで十分なのか、というところも気になります。

コスト削減は、こういうところにも表れているように思います。

燃料を多く積めば、それだけ重くなって、たくさんの燃料を使わなければならないからです。

リスクと隣り合わせでもあるということだと思います。

 

一方、こうした重大事故寸前の「重大インシデント」に対し、調査結果は委員会に報告されるか聞いたところ、大田区は、委員会への報告はせず国交省のホームページに載ると説明するにとどまりました。

 

羽田空港対策特別委員会の委員長も大田区に報告を求めませんでした。

 

実は、委員会で、ゴーアラウンドの情報公開についての陳情審査も行ったのですが、不採択でした。

大田区も議会も、リスクを最小限にとどめるための抑止の役割を進んで担おうという姿勢に欠けていると思います。