【②】大田区の民間活用におけるリスク分担等の考え方について『伊豆高原学園PFI(BTO)導入から』質疑

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【官と民の違いとは】

私は、サービス提供における、民と官の違いは、

① 「雇用の継続性、あるいは、不安定性が無いこと」

② 「売上が保証されていること」

③ 「権限を持っていること」

の3つであると考えています。

この3つが官の良質なサービスを維持してきた半面、官の硬直性もまたこの3つの要素があることにより生じています。

硬直した官では提供し得ないサービスを民が提供できるからこそ、官から民への流れが生まれてきていると考えます。

この、民の良質なサービス提供を可能にしているのは、売り上げの保証も、雇用の保証も無い民間が、事業継続を目的に、競争に勝つため、他のサービスより質の高いサービスを提供しようとする力が働くからです。

【伊豆高原学園PFI(BTO方式)における民間活力導入メリットとは】

ところが、この事業は、売り上げが、長期間、安定的に確保されるスキームで、どこにサービスをよくするインセンティブが働くのでしょうか?しかも、官が持つ、施設の利用許可権限まで民間事業者に付与される指定管理者制度を採用しています。

このスキームは、ある意味、ミニ区役所を作り上げたともいえる形で、執行されることになるわけです。

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