貿易の自由化と鎖国と民主主義と
構造改革という名前の経済の自由化が進められてきました。
貿易の自由化という言い方もしていますね。
この貿易の自由化の対極にあるのが「鎖国」。
日本は江戸時代約300年間の鎖国を経て、明治維新、そして今日に至ります。
学校の社会科で、鎖国により、海外との交易が始まった、というつたない理解をしていましたが、議員になって、開国で一番大きく変わったのが、自然や風土との共生を基盤にした共同体社会から、西洋の契約社会に移行したことだったと気づきました。
そして、もう一つ、気づいたのは、契約社会に既に移行したにも拘らず、未だに、私たち日本人は、明治維新以前の自然や風土との共生を前提とした共同体社会に居るという事だと思います。
このギャップが、良くも悪くも、日本を今日に至らせています。
【貿易の自由化】の対極にあるのが【鎖国】で、その間に私たちの求める理想があるとするなら 今は自由化にふれすぎているのではないかと思います。
人(労働力)、物(資源)、金、領土の暴力的利益確保が戦争なら 貿易の自由化はそれらを合法的に可能にする流血無き戦争状態と言えます。
いま、日本では、国境を越え労働力が簡単に移転し 、土地や施設に投資可能になりつつあります。
時々、こういう、ちょっと理念的?な話もしていこうかなと思います。