都議会:ヤジは鈴木章浩・自民都議 認めて会派を離脱へ という 毎日新聞の報道があった。
どうも、ヤジは複数だそうで、仮にそうなら、一人認めて幕引きにしてほしく無い。

大田区議会にいたものとして、感じるのは、単なるヤジのレベルの問題にとどまらない、議会の特殊な空気感。

同じ質問でも、与党の男性議員が質問していたらどうだっただろうと考えると更に議会の持つ色々な問題が見えてくる。

背景には、

①女性蔑視
②人権侵害
③大会派主義、或いは、与党体質など、
④議会軽視

など様々な問題があると思う。

【女性蔑視・人権侵害】

結婚するしない、子どもを産む産まないなどという発言を浴びせるなど、女性蔑視、人権侵害もはなはだしい。

しかし、たとえば、あの場で、男性議員が質問していたらどうだったろう。

あのような発言にはならなかったのではないだろうか。

背景に、女性議員蔑視が無かったと言いきれるだろうか。

しかし、これを都議会だけの問題としてしまうとしたらちょっと違う。区議会もそうだ、とか、国会もそうだという議会の問題だけでもない。

残念ながら、こうした意識は、議会にとどまらず、日本の男女平等意識の低さの象徴であるともいえる。何しろ日本の男女平等指数ランキングは、世界の最下位グループ。136カ国中105位なのだから。
http://memorva.jp/ranking/world/wef_global_gender_gap_report_2013.php

【与党体質・大会派主義】

あるいは、与党(自民党や公明党)の議員が質問していたらどうだったろう。
(都議会の場合、予算に賛成したか反対したかで与党野党と分けるなら、みんなの党は与党になりますが・・・)

私は、男性議員であっても女性議員であっても、与党議員の質問だったら、ヤジをするしないやその内容が違っていたのではないかと思ったりする。

議会は言論の府。
様々な考えを議場に持ちより、主張して、議論して、合意形成を図るのが議会制民主主義だと思う。

しかし、残念ながら、議会は、民主主義ではなく、多数決の場になり下がっていて、少なくとも私のいた大田区議会は言論の府にはなっていなかった。

与党会派は、賛成する自分たちに都合の悪い発言はさせまいと機会あるごとに妨害に近いことをする。行政を守り、行政の困る質問はさせないようにするのが使命だと思っているようにさえ見える。

与党は人数が多く安定過半数だから怖いものなしだ。

塩村議員は、地方自治法に基づき、都議会議長に侮辱を受けたことに対する処分を求めたそうだ。

第133条
 普通地方公共団体の議会の会議又は委員会において、侮辱を受けた議員は、これを議会に訴えて処分を求めることができる。

ところが、議長はこれを被処分議員の氏名が無いことを理由に、提出文書を出し直すよう求めたと言う。

都議会議長は、都議会の権威を揺るがすこのセクハラヤジの事実を解明し、議会の信頼を取り戻す気はなかったのだろうか。
仮に、議長の指摘する被処分議員の指名が無く不備だったとして、塩村議員の申し出に耳を傾け意に沿うよう取り組む姿勢を見せるべきだったのではないだろうか。

私には、これが、ヤジを発した議員を含めた与党を守ったように見えたのだが、どうだろう。

【議会軽視】

議会のヤジや嘲笑は日常茶飯事だ。

あまりのうるささに、同じ会派の議員が質問していた時に「静かに!」と「ヤジった」ことがある。

気にいらない主張や発言は、議論ではなく、妨害したり嘲笑して貶めるというのが議会のやり方だとするなら、議会軽視も甚だしい。

区議会議員になって初めて先輩議員をたよらず一人で議会質問に取り組み登壇した時、あまりの緊張に、頭から冷や汗が流れて、それが髪を伝いぽたぽたと流れ落ちた。

その位、議場で発言すると言うことは、重みがあり、緊張を伴うことだというのは、今も変わらない。

右から左まで全ての会派の質問を書いたことがあると東京都の部長職をつとめていらした方から直接伺ったことがある。

事の真偽、話しの意図するところはわからないが、こういうことを東京都官僚に言わせてしまう都議会にも問題はないだろうか。