小泉構造改革以降、自民党など構造改革推進派、新自由主義者たちはこうとらえ、日本を変えてきた
新自由主義は問題ですが、それまでの日本はどうだったか、ここを見誤ると、さらに私たちの国は、変な方向へ行ってしまうと思います。
従来の日本の良いところ、改善すべきことが、実は意外と明らかにされていないと思うのです。
そして、意外にも良さを一番わかっているのが、日本を変えようと躍起になっていた人たち=構造改革推進派=新自由主義者たちだと思います。
そうですよね、日本の良いところを壊して、金儲けしようとたくらんでいた人たちなのですから。
日本の既得権は、商慣行や人間関係間の中で、互いに権利を守ってきた、これを細かい既得権体系と表現していますね。
この細かい既得権体系に守られた権利を、規制緩和、構造改革、特区で
「法文の範囲でしか守れない社会」「法律の隙間から権利をふるい落とす社会」「特区で新たな既得権を作れる社会」
に変えてしまったように見えます。
人権は、法に書かれていなければ守られない一方で、経済活動は、法に書かれていることさえ守れば、なんでもできる社会になってしまっていますね。
こんな議事録を読んで、どう感じられますか?
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ホワイトカラーは既得権者
(3ページ12行目くらいから)例えば大企業のホワイトカラーなどというのは、大金持ちではないけれども、雇用慣行という既得権によって守られている。これは新規参入もあるし、大金持ちになるわけでもないという洗練された既得権である。
(略)
このように、日本の既得権の体系というのは、大きくてかたくて崩しにくいのではない。細かいから崩しにくい。別に誰かが考えてそうしたのではないと思うが、何となく日本人の国民性にずっと合っているのではないだろうか。だから、崩れない、崩せない。それは、既得権者はみんな悪党ではなく、ごくごく善良な市民だからである。
どういうようにこの種の既得権に御遠慮願っていけばいいのか、・・・
平成25年7月5日国家戦略特区ワーキンググループ 有識者ヒアリング
安念 潤司 中央大学大学院法務研究科教授 発言」
平成25年7月5日国家戦略特区ワーキンググループ 有識者ヒアリング
(P10)「平時であれば絶対に法制審をスキップすることはできない。なぜできたかといったら、火事場だったからである。つまり、今も火事場だという認識をつくる必要がある。
だから、平常のルーチンはスキップさせてもらいますと、これはとても重要だと思う。」