福祉や教育予算を大規模プロジェクトに振り分け、お金に色をつける大田区の最終補正予算

補正予算は緊急対応のために使うために行われるものです。

年度末のこの時期に?と思ったら、単なる差額調整ではなく、福祉や教育で余らせた予算を蒲蒲線に10億円と羽田空港跡地に6千万円円振り分けていました

このまま、年度末を迎えれば、半額は翌年度2019年度に繰越し、残りの半額は、使い道の定められていない財政調整基金=普通預金に積み立てられます。

特定目的基金は、基金設立の目的にしか使えませんから、福祉や教育に使える予算を、蒲蒲線と羽田空港跡地にだけ使う予算として「確保」しようというのが今回の補正予算計上です。
緊急対応のためではありませんね。

しかも、基金積み立ては計画的に行うべきで、福祉や教育の予算を余らせたから、積み立てるべきではありません。

そもそも、埼玉から羽田空港までのアクセスのための蒲蒲線に大田区の税金を使う必要があるでしょうか。

最初は1080億円だった事業規模が、今では1,060億円。工事単価が上がり、事業規模も大きくなって、大田区の負担も増えてるのが見えてるから、こういう積み立て方をするのでしょうか?
これから、この事業に一体どれだけの費用を投入するのでしょう。

こうして、お金に色をつければ、その分、私たち大田区民の、子育て、介護、障がい、教育、住宅、医療、、の財源が圧迫され、縮小します。

当初予算で計画的に積み立てず、最終補正予算でコッソリ計上すべき費用ではありません。