こういう問題こそ利便性でしょ! 「環八蒲田陸橋の工事に伴う、蒲田環八下の駐輪場を休止、西蒲田公園などに移転」

区民の方から、環八下の駐輪場が使えなくなり、遠い西蒲田公園に移転しなかければならないのだが、というお問い合わせがあり、大田区に説明を求めたのですが、詳細は委員会報告後にと言われていました。

ようやく大田区の委員会報告で概要がわかりましたが、通勤通学のための定期利用より、買い物などの一時利用を優先しているように受け取れました。
通勤通学の利用を駅から遠いところにして、駅の近くの一時利用を増やしているからです。

通勤や通学などの生活基盤を支えることこそが大田区の責務で、利便性と言っても、そこに一定の費用がかかるのは必要経費と捉えるべきではないでしょうか。区民の皆さまは、どうお考えになりますか。

以下、大田区の説明と奈須りえの考えや委員会での議論です。

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環八蒲田陸橋の工事に伴い、蒲田環八下の駐輪場を休止し西蒲田公園などに移転させるという報告がまちづくり環境委員会にありました。

環八下の駐輪場は下の黒の二つの四角部分。

左の1000台が定期利用、右の1000台が一時利用分です。

左上の大きな四角が西蒲田公園で、少し駅から離れていることがわかります。しかも、西蒲田公園の駐輪場は地下なので、出し入れに手間と時間がかかります。

環八の架け替え工事に伴い、5年?くらい使えなくなるのですが、半分ずつ工事して移転するそうです。
最初に定期利用1000台が、定期利用で西蒲田公園に700台とすぐ上の小さな民地に一時利用で300台。

定期利用の1000台が、駅から遠くなって、定期利用700台に減り、駅に近い300台が一時利用に変わります。
今環八下の定期利用を申し込んでいる区民は、2.8倍の倍率で駐輪しています。

問題は、
①遠くて不便になる
②定期利用が700台に減る
③先着順なので、公平性の視点でどうなのか。定期利用1000台が700台に減る上、これまで2.8倍なので、希望者はさらに多いかも。なので、使えない人が出るかもしれない。
④その場合、定期利用だとこれまでより安く使えるが、一時利用になると一日100円なので、通勤通学の方は2000円以上支払うことになる。

これに対し

❹大田区は環八の駐輪場を半分ずつ移転させるが、残る一時利用のところを定期利用にできないか
❺西蒲田公園の申し込みは抽選にすべきではないか。

という声が上がりました。

結果として、通勤通学の利用を駅から遠いところにして、駅の近くの一時利用を増やしていますが、大田区も意図的に一時利用を優先する発言をしています。

通勤や通学などの生活基盤を支えることこそが大田区の責務で、そこに一定の費用がかかるのは必要経費と捉えるべきではないでしょうか。

大田区は、コストを理由にしていますが、およその試算結果も委員会では示せませんでした。これでは、検討したは言えません。

区民の皆さまは、どうお考えになりますか。

大田区は、区民からの問い合わせはないと委員会で答弁しましたが、私は区民からのお問い合わせに基づき、大田区に区民の声を届けるとともに事実関係を確認していますから、事実ではありません。
区民からの声があったことにしたくないのでしょうか。

区民の皆さまも、要望を大田区に伝えた方がいいと思います。

区民と議会の声で少しでもよくなることを期待しています。