入院時に見舞い金で後期高齢者とつながり相談機能を充実の提案

後期高齢者に、入院日数に応じ1~3万円の見舞金を給付しようという議員提出議案が出されました。

そもそも、福祉に関わる制度は、まだまだ十分ではないところがあります。だからと言って、入院費用に1~3万円の費用が十分かと言えば、到底足りないでしょう。

一見バラマキに見える提案ですが、後期高齢者は、身体的機能が悪化し始める時期に入っていますから、介護や生活全般の不安に行政が寄り添うための相談機能にしてはどうかと考え、賛成しました。

委員会で述べた賛成理由をご紹介します。

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議員提出議案第2号

大田区高齢者入院見舞金の支給に関する条例について賛成のたちばから討論いたします。

年金、医療、介護など、高齢者に関わる施策は、必ずしも老後の安心や安定した暮らしを担保できていません。

これから高齢者になっていく世代は、現役時代の所得の状況や、今後の物価の上昇を考えると大変に厳しい状況であることは予測に難くありません。

特に、この条例が対象とする75歳以上の後期高齢者は個々人の差はあるものの、経済的にもまた、精神的にも厳しい状況に置かれている方が少なくないと思います。

金額が足りるかと言えば、必ずしもそうはならないと思いますが、行政とつながり、生活再建のきっかけとしていただくためにも、こうした制度が必要な時代になっていると思います。

支給する見舞金
(1) 入院日数7日以上 60 日以下 1万円
(2) 入院日数 61 日以上 180 日以下 2万円
(3) 入院日数 181 日以上 3万円

は、

可能であれば、退院後ではなく、入院時に、1万円を支払い、入院が長期化した際に、残額を支払うなどして、まずは、行政とつながる仕組みにすることで、相談の機能も併せ持つような制度にしていけば、より、区民に寄り添うことが出来ると思います。

そうした意味でも、利便性から、デジタルによる行政手続きの処理は、不安な心に寄り添える人のぬくもりも感じられないことから、電話や、あって話せる制度としての運用も会わせて提案し、賛成といたします。