法律と制度と暮らし
法律や制度が変わった、その日から、
社会が一変するわけではありません。
5年10年かけて、構造がかわり、お金の流れが変わり、暮らしが変わります。
そうした意味で、
今の格差や重い税や社会保険料負担は、
2000年前後から行われている構造改革・小泉構造改革の影響が大きいと思います。
構造改革では、地方分権、民営化、規制緩和が行われました。
その前で言えば、省庁再編、これは、官僚システムの民営化ということもできますね。
こうした一つ一つは、キャッチ―なスローガンで、心に響きましたが、何がどう変わるかの政策的な説明は、いま、ほとんど見ることができません。
あるいは、何が問題だから、どう変えることで、その問題をどう解決したか、するか、という資料を探しましたが、国では示していただけませんでした。
そうして気づいたら、今の社会が出来ていた。
社会の構造を変えたのです。
構造改革とは、頭のいい人がつけた名前だと思います。
悲しいですが。