悪くて!高くて!長い! 東調布中複合化 111億円
高い工費、長い工事期間、教育環境が悪化する複合化
大田区の小中学校は、周辺の施設を学校敷地内に入れ、あわせて建て替える「複合化」が行われています。
学校だけで建て替えるより、工期が長く、高額で、敷地に詰めこむので、教育環境も悪化します。
入新井第一小学校と馬込第三小学校の、複合化前後の延床面積を比べると
特に、複合化部分が大きく面積を増やしていることがわかります。
そのまま建て替えても、バリアフリーなど基準が変わり、校舎面積を増やさなければなりませんが
それ以上に複合化で、床面積を増やしているのです。
入新井第一小学校の複合化部分の床面積は、1万平米近くも増えています。
入一小の学校敷地は、近隣商業地域など、容積率が高いためです。
「必要だから床面積を増やす」というより、建てられるだけ、敷地内で床面積を確保しよう
という意図が透けて見えます。
多くの大田区立小学校の生徒一人当たり校庭面積は国の基準の半分程度しかありませんが、区は、こどものために校庭面積を増やすより、床面積を増やす複合化を優先しているのです。
しかも、小学校は一人当たり、10平米で、多くの学校が基準を満たしませんが、
中学校が15平米の基準を満たしているのは、
中学校は配慮しているから、というより、受験して私立校などに
進学する人が多いからという事だと思います。
結果、無理な設計になり、入新井第一小学校の体育館は窓がありません。東調布中学校(東中)は校舎の高さが21mにないり、近隣住民との間で紛争になっています。
一番悪くて高い計画に111億円
東中では地元から「図書館は学校に移転させず校庭を広く」という要望が出ましたが、配置だけ変えて、図書館を無理に入れたため、建築費が高く、評価が一番低い案で建て替えようとしています。
当初、区はA案を選びましたが、途中でB案に変えています。B案は、下記のリンクの通り
一番、区の評価が低い案です。
住民説明会で、
大田区は、B案は、A案やC案より、コストが高いと説明しています。
悪くて、高くて、建築期間が長いということです。
区長も多くの議員も住民の要望を聞き入れず、誰のたの複合化でしょう。
住民説明会で、建築期間が長く、不満が噴出し、区は、当初の期間を短くしていますが
入一は、漏水事故、馬込第三小学校はアスベストが屋上から出てきて
結局、工事期間は、延期され、最初の説明に近くなっているのです。