都知事選挙 奈須りえメモ「高かった投票率、有権者数、投票者数からみえる「真摯な都民」「決め手のなかった選挙」
都知事選挙が終わりました。
有権者数、投票者数、は近年になく高く、選挙に、暮らしを託す多くの有権者の真摯で切なる願いが見えてきます。
一方で、当選した小池都知事は、前回の得票数も得票割合も、大きく下回り、2位に大きく差をつけた、という報道もありますが、全体から見れば、「争点の見えない」「決め手の無い」選挙だったと言えるかもしれません。
東京に暮らす私たちの課題は、暮らしに顕著に表れているのに、それを、政治的に、政策的に、ばっさりと解明し、解決してくれそうな候補者がいなかった、ということです。
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投票率が上がったらいいなあ、と思っていたら、近年にない高投票率で(猪瀬さんの時の62.6%の次)60.62%。6割を超えました。
有権者数は、都選管の公表データ1999年以降で最高の、1134万人。
なので、投票した有権者数も687万人と大きく増えました。
圧勝という報道もみられる小池さんですが、
「2位じゃダメなんですか?」
2位に125万票あまりの差をつける”圧勝”で3回目の当選を決めました
【東京都知事選挙】 | TBS NEWS DIG
小池百合子氏が圧勝 逆風なんの都知事選 余裕の“午後8時決着”3期目へ「重責痛感」 (msn.com)
前回は、投票者の5割を超える、6割に近い59%の得票率でしたが、
今回は、42%。
投票率だけを見れば、有権者、中でも無党派が政治に関心を持っていることが現れた、良い選挙だったと思いますし、
小池さん、291万票、2位は165万秒票で、2位との差=125万票、を見れば「圧勝」かもしれません。
でも、1999年の石原都知事1期目の石原都知事は166万票、2位のはとやま邦夫氏が85万票ですから、2位との差は、2位以下の対立候補によるところも大きいと思います。
私自身、投票に「決め手が無く」最後まで迷いました。
もしかしたら、意外と多くの方が、私のように「迷った挙句」、あるいは「消去法で」選んでいるのかもしれません。
それくらい、今回の選挙は、今の東京のどこに問題があり、それをどう解決するか、見えない選挙でした。
政治家奈須りえとしてみれば
候補者が、都政の課題を見せない選挙だったという風に見えました。
それでも、投票率が上がったことを、有権者であると同時に、政治家でもある私も、重く受け止め、考えていきたいと思います。
日本の経済の中心で
GDPも税収も日本一
東京で暮らす給与所得者の平均給与は1位
そこから税や社会保険料を引けば3位
住居費、食費、光熱水費など基礎支出を引けば42位
東京は、誰が豊かにしているのか
東京の豊かさは、どこへ行ったのか
東京の豊かさを、
働き、消費し、叩き出している
私たち都民に還元する政治は、できるのか、できないのか