アベノミクス第三の矢が狙う「大企業のホワイトカラー」という既得権
アベノミクス第三の矢を支持する多くは、富裕層なのではないだろうか。そして、たぶん、大企業のホワイトカラーとかも。ところが、アベノミクス第三の矢国家戦略特区の議論では、大企業のホワイトカラーを既得権として崩そうとしている。
例えば大企業のホワイトカラーなどというのは、大金持ちではないけれども、雇用慣行という既得権によって守られている。これは新規参入もあるし、大金持ちになるわけでもないという洗練された既得権である。
(略)
このように、日本の既得権の体系というのは、大きくてかたくて崩しにくいのではない。細かいから崩しにくい。別に誰かが考えてそうしたのではないと思うが、何となく日本人の国民性にずっと合っているのではないだろうか。だから、崩れない、崩せない。それは、既得権者はみんな悪党ではなく、ごくごく善良な市民だからである。
どういうようにこの種の既得権に御遠慮願っていけばいいのか、・・・
参考:有識者からのヒアリング
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メーデーに安倍首相が出席し、「経済を第一に『3本の矢』を進め、やっと回復しつつある。デフレ脱却しなければ賃金も上がっていかない。この目的達成には与党も野党もない」とアピールしたそうだ。