帰国子女の会フレンズ

奈須りえの活動から

 海外に住まなければならなくなった時、あなたならどうしますか?
 まず知りたいのは何でしょう?
 現地の言葉、気候、服装、住宅、治安、子どもの教育、物価、
手に入るもの入らないものetc…数え上げればきりがありません。
 こうした疑問、不安に答えてくれるのが『帰国子女の会フレンズ』
です。
 私も、夫の仕事の関係で香港に4年半ほど住みましたが、渡航前
や帰国の際には、『フレンズ』にお世話になりました。
 おかげで、我が家はスムーズに香港での生活をスタートし、また、
帰国後の日本での生活にも無事適応する事が出来ました。
 
 この会は、奇しくも私の母校東洋英和女学院の先輩でもある
渡辺紀子さんが始められた会です。
 私がスタッフとして活動していた2000年度には、渡航前、海外
赴任中、帰国後に感する相談問い合わせを、約2000件受けています。
 年に2回「フレンズだより」を発行すると共に、
  「母親が歩いて見た学校案内—高校・中学編」(毎年)
  「帰国生のための大学案内」(隔年)
を発行しています。
 他にも、文部科学省での講演をはじめ数々の講演を行い、また、
団体、企業、学校、マスコミ等から相談、取材を受けています。

 私自身は、現在、他の活動が忙しくなった事もあり、ネット
ワーク会員として、必要に応じて活動協力をさせていただいて
います。
 先日も、滞在中に身につけた外国語を、帰国後どのように保持
しているかについてのアンケートに協力をさせていただきました。
 
 スタッフ一人一人が、現地でそして渡航前、渡航後にお世話に
なった分を、それぞれの経験を活かしてお返しの出来る大変良い
しくみだと思います。
 私が始めたのも、少しでもお返ししたいと言う気持ちからです。
 インターネットを始めとする様々な媒体からの情報提供により
『フレンズ』のあり方も見つめなおさなければならない時期にある
のは事実ですが。

 ちなみに、『フレンズ』は、現在、東京海上火災保険㈱から一室
を提供していただき活動を行っていますが、この東京海上火災保険㈱
は私が短大を卒業後に勤めていた会社でもあります。