食の安全、日本の農業を守る

 昨年、遺伝子組換えイネが、食品として認可され、市場に出ることになりそうだと言うことで、それに対する、いくつかのアクションを起こしました。
 
 遺伝子組換えイネには、
 ・安全性が充分に確認されていない。
 ・生態系への影響
 ・アメリカの種業界に日本の主食をコントロールされてしまう
 ・収穫量の増加、農薬使用量の減少などうたわれているメリットが実際
  には、充分でない
といった問題があります。遺伝子組換えイネを使うか使わないかは、それぞれの農業者に任されている訳ですが、イネは植物であり、その花粉は空を飛び、農業者の望むと望まざるとにかかわらず、受粉をすることもあり得るわけです。
 実際、遺伝子組換えイネを栽培した覚えのない農業者の稲が組替え稲であったことから、遺伝子組換えイネの種子業者から賠償責任を求められているケースもあります。

 集会や遊説、署名を集めるなどの活動を通して、大田区民に広く訴え、遺伝子組換えイネを食品として認可しないよう大田区から国に求める意見書の提出についてと、たとえ、遺伝子組換えイネが認可されたとしても、大田区の学校給食には使わないで欲しいという2つの陳情が採択されました。
 この、愛知県の遺伝子組換えイネに対する運動は、全国的に行われたため、愛知県議会は、食品として市場に流通させる際に必要な、厚生労働省への食品としての認可申請をしないことを決めました。 

 この結果に、私たちは、大きな成果を感じ、喜ばしく思っていたのですが、北海道から、同じように遺伝子組換えイネに関する署名の依頼がまわってきて、今、大変複雑な気持ちになっています。
 
 BSEをはじめとした、一連の食の安全を脅かす問題によって、食品安全についての市民の意識が向上した結果、遺伝子組換えイネの市場化にストップがかかった訳ですが、ほとぼりのさめる頃を見計らい、次々と出される認可申請の動き全てに対応して行かなければならないのかのと思うと、正直、気の遠くなる思いです。
 私達は、私たちの安心と安全を、これほどの労力をかけ、勝ち取るといった形でしか得ることが出来ないのでしょうか。