補正予算にはいくつかの項目が計上されています。
 いつもお話しすることですが、それぞれに対し賛否を問われるのではなく、補正予算として一括で審議します。
 私は、今回の補正予算に反対しました。
 
■第一次補正予算■

補正予算の総額は8億5000万円。そのうち4億6000万円は国・都などからの補助金収入。
他、足りない3億9千万円は基金を取り崩して充当しています

 以下に主な補正予算項目とその内容、問題点などを記します。

■中央5丁目保育園用地よう壁工事増額 6000万円■
 
 中央五丁目用地整備にあたり、概算で予算査定したが、地質調査をしたところ工法を変える必要がでてきたため、当初予算7000万円に対し6000万円の増額補正する。
 
【奈須の意見】=問題あり
 マンション建設に失敗した土地を大田区が緑地・公園用地として取得したものです。
 土地売買契約書には、売主が盛り土をする契約になっていましたが、その後大田区が用途を変更し、保育園用地としたため、盛り土はせず、区がよう壁工事を行うことにしています。

 今回の7000万円の補正予算は、二つの点から問題があると考えます。

①地質調査委託をかけるのが遅すぎた
 区が土地を取得したのは平成20年の11月。
 地質調査委託は1年が経過した昨年11月に行っているため、調査報告は今年3月になってようやくできあがっています。その直前に購入した同じく中央五丁目の隣接地は購入2か月後に調査委託しているのですから、なぜ放置していたのか理解に苦しみます。
 
②よう壁工事は大田区が負担すべき?盛り土相当額は土地代金から差し引かれていいのでは?
 売買契約に盛り土という項目がありますが、結果として、売主は盛り土を行っていません。盛り土は、売主の土地の瑕疵を本来土地価格から差し引くべきところ、売主負担で瑕疵を取り除いたと受け取ることもできます。
 仮に盛り土を行わないのであれば、相当額を売主に支払うよう求める必要はなかったのでしょうか。
 土地利用のために1億3000万円もの費用負担が生じ、結果として大田区は高い土地を購入したことになっています。
 

■プレミアム商品券 7000万円■
 今回で3回目になるプレミアム付き商品券。1冊¥5000円で¥5500円分のお買いものができる。区は、プレミアム部分¥500と手数料として7000万円を負担。

【奈須の意見】=課題あり
 景気対策として歓迎されている?プレミアム商品券ですが、はたしてその経済効果は?と言えば、あまりはっきりしないというのが実態です。 商品券を発行しなかったときより、売り上げが増えた=つまり、呼び水効果がどのくらいあったのかという部分が最も重要ですが、それを検証することは容易ではありません。
 
 他自治体(出雲市)のアンケート結果をみると効果があったという回答が効果が無かったという回答より多いものの、自店の売り上げ増加効果について問われた項目では、効果が無かったとする回答が圧倒的であるという結果になっています。
 商店側へのアンケートに加え、消費者からのアンケートもとっていますが、双方ともに、販売方法を平等にしてほしいという意見が半数近くを占めているのが印象的でした。
 
 大田区からの報告も、前回の効果として、区がまずあげたのは、商店街連合会への加盟や、商店会への加入数の増で、消費・売り上げ増ではありませんでした。
 
 単に喜んでいただけるからといった漠然とした目的のために7000万円を使うのではなく、回を重ねるごとに消費拡大を期待できる制度にすることが必要ですが、そうした点で区がすべきことはまだまだありそうです。

■国際化化記念事業 1086万円■
 羽田空港の国際化にちなみ、広報物の作成(836万円)と、記念事業に関わる団体への補助(250万円=1団体あたり5万円×50団体)

【奈須の意見】=問題あり
 昨年来、羽田空港の国際化にちなみ、記念事業と銘打って、区は、さまざまなイベントを行っていますが、お金をかけて行う割には、目的があいまいで、結果として効果もあがらない事業が目につきます。
 空港が国際化するので何かしなくちゃと思っているのか、あちこちから聞こえるように、その機に乗じてバラマいているのか・・・。
 余談ですが、例の京急蒲田駅素通り問題で一番得をしたのは、京浜急行だったようです。品川ー羽田直行の宣伝効果は○億円とも。
 
 一方で、一団体5万円の補助金も支給の目的も、期待する効果も全くわからない事業です。団体に提案させて、区が認めれば5万円支給。基準も見えないのに、100も200も申請に来たらどうするのでしょう。先着順でしょうか。

■自転車駐輪場整備維持管理 1271万円■
 
 区役所近くのマルエツ横の土地を平置きの駐輪場として整備するもの。

【奈須の意見】=問題あり
 蒲田の区役所近くに区が購入したL字型の土地があります。
 購入したものの、用途はこれから検討すると委員会で区が答弁し「とりあえず」で購入したことがわかって驚いた土地です。また、購入してから土壌汚染が見つかり、区の負担で除去しています。 
 今回の駐輪場整備にあたり、区は、土地を購入した大田区土地開発公社から土地の買い戻しをせず、地代を払うとしています。
 土地開発公社が保有していれば、銀行からお金を借りて購入しているため金利を負担しなければなりません。用途が決まったにもかかわらず、区は、公社から買い戻さず不要な金利負担をし続けています。


なかのひと