市民参加のバリアフリー点検

「ひとにやさしいまちづくりを進める大田区民の会」では、これまでも、公共施設や駅周辺などのバリアフリー点検を行ってきましたが、今回は、大田福祉作業所のバリアフリー内覧会に参加し、いくつかの提案をしました。

 大田福祉作業所は、大森西にあり、知的障がいを持つ方たちが作業を行いそれによって報酬を得ている施設です。
 現在70名の利用者がいますが、築40年を経過していることや、利用者の高齢化に伴うバリアフリーの施設対応の必要性から隣接する公園に約1600㎡の施設を建設しました。それにより、受け入れ利用者数は5名増の75名になります。

 基本的には、知的障がい者が利用し、身体・視覚・聴覚の障がいを持つ方の通所はないそうですが、入り口からのアクセス、トイレ、エレベーター、階段など、バリアフリー視点が反映された建物になっていました。
 ひとつ気になったのは、作業の際に使用する物品用のエレベーターの操作盤が誰でも触れるようになっていることでした。これについては、施設長も既に指摘をしていて、施設開設までには改善するということでした。
 
 この施設に限ったことではありませんが、災害時のバリアフリーについても考えていかなければなりませんが、災害時対策は、ハードの面での対応に限りがあり、最終的には、その場で職員がどのように対応するかといったソフトの面での対応が重要になってきます。
 
 災害が起こった時に、施設のどこに誰が(障がいを持つ人そうでない人)いるかわかりません。
 あらゆる場面を想定し、「視覚障がい者を想定した音声での誘導の方法」や、「逃げ遅れている人の有無を確認する方法」、「エレベーターが使用できなくなった場合の車いすの方への対応」・・・など具体的に考えられる災害要支援者に対する対策を講じる必要があります。
 また、公共施設の中には、小学校の一次避難所に次ぐ二次避難所として位置付けられている施設がありますが、二次避難所としてどのように活用していくのか、地域の方たちに対応していくのかといったことが検討されていません。

 回を重ねるごとに、バリアフリーの視点が区の施設担当課にも浸透し、使い勝手の良い施設が標準的に設計されるようになっています。今後は、バリアフリーの施設をどのようにバリア無く運営していくのか、特に災害時の対応への検討について、施設管理者としての大田区としての全体的な取り組みとともに、個別施設での対策が必要です。

 今回は、建物が完成したあとのバリアフリー内覧会となりましたが、以前に行った浜竹図書館は設計の段階から点検していますし、先日は、大田西地域行政センターのバリアフリー点検を行っていますがそれも、図面の段階での点検です。
 市民の声がより反映しやすい、設計段階での点検を行うことが重要です。
 次回は、大田西地域行政センターのバリアフリー点検の要望とそれに対する区の対応をご紹介します。