シルバー産業新聞9月10日号です。今回の新聞は、10月13日〜15日まで、ビッグサイトで行なわれる国際福祉機器展の際に配布されるため、写真も掲載し、大きく取り上げていただきました。
 写真は、点字ブロックをふさぐ形で放置されている自転車です。どこの町でも、大なり小なり迷惑を被っていてる放置自転車。被害の深刻な蒲田駅周辺の取り組みについてレポートしました。

駅前の放置自転車をなくせ!

【都内ワースト1蒲田駅周辺】
 2001年に蒲田駅周辺の放置自転車の台数は、東京都内でワースト1になった。
 その後の努力と工夫もあり、平成14年には、放置自転車の台数も減り、ランクも7位と下げたものの、蒲田駅周辺の放置自転車が通行の妨げになっている状況にかわりない。
 自転車は、環境にやさしい乗り物である一方で、その使い方によっては、周囲に迷惑をかける存在になりうる。どこへでも気軽に乗っていくことのできる便利な存在である一方で、自動車のように、置く場所の法的拘束力が弱いこともあり、どこへでも駐車してしまうため、通行の妨げになるというデメリットもあわせもつ。
 特に、駅周辺に駐車スペースの少ない、蒲田駅周辺の放置自転車は、歩道の幅を狭め、視覚障害者の点字ブロックの上にまで駐車されているのが現状だ。

【視覚障害者の道しるべ】
 02年に「やさしいいまちづくりの会」が初めて行なった蒲田駅周辺のバリアフリー点検の際も、前年がワースト1だったということもあり、5分科会の中のひとつとして、「放置自転車」分科会を設け、状況を点検した。
 車歩道の段差解消や点字誘導ブロックの設置など、平成14年のバリアフリー点検が活かされている一方、この放置自転車の問題は、台数は減ったというものの、現実には、なかなか解決されていない。
 点字誘導ブロックは、視覚障害者が、屋外を安全に通行できるための唯一の設備だ。「やさしいまちづくりの会」では、点字誘導ブロックを「視覚障害者のための道しるべ」と位置づけ、その点字誘導ブロックの上に放置されている自転車を無くすことを、最優先課題にとして取り組んでいる。
 
【実効性のある方策で減少へ】
 また、単にバリアフリー点検をし、放置自転車の現状を把握するだけでなく、「やさしいまちづくりの会」として、大田区としての放置自転車対策の改善を求めるため、担当部署との懇談会を開催しする、大田区が開催する放置自転車キャンペーンに「やさしいまちづくりの会」として参加するなど、様々な角度から放置自転車を減らすための努力をしている。
 通勤・通学に使われ、放置されていた自転車は、駐輪台数を増やす、駐輪場の利用状況を見ながら、駅から遠く利用率の少ない場所は価格を下げるなどの工夫をすることで、一定の効果をあげてきた。一方で、買い物利用の駐輪場は、短時間で移動するため、決定的な解決策が見つかっていない。

【「みんなが迷惑」と白杖もって】
 今年も、蒲田・大森駅前に立ち、通勤・通学途上の方たちに向けて、自転車を放置しないよう呼びかける放置自転車のキャンペーンが開催される。
「まちづくりの会」では、昨年のキャンペーンに引き続き、今年もこの放置自転車キャンペーンに参加し、障害者のみならず、全ての歩行者が迷惑している自転車の放置禁止を呼びかける。  
 特に「やさしいまちづくりの会」の視覚障害者を持つメンバーは、白杖を持ってうったえることで、放置自転車の削減に効果があるならば、と、早朝であるにもかかわらず、大勢が参加している。
 誰もが安心して、外に出られるよう、マナーを守っていただきたい。