現在、大田区では蒲田駅周辺地区グランドデザインを策定するための検討を行っています。

 蒲田駅周辺のまちづくりを考えるなら、道路や建物の前に、まずは、簡単に取り組めることから。
 
 まちの景観を阻害し、バリアになっているたくさんの看板。東口のロータリーを一周歩いたところ、意外な事実が見えてきました。

 以前にミュンヘンの再開発についてお話を伺ったミュンヘンの都市計画家水島先生は、蒲田のまちづくりに取り組むなら、まずは、掃除とおっしゃいました。
 雑然とした部屋に恋人を呼ぶことになったら、花を活けるのではなく、まず、ゴミを捨て、整理整頓すること。確かにそのとおりです。

 蒲田の東口を見ていると、その言葉が浮かんできます。

 蒲田駅を降り、駅前ロータリーに立つと、ビルに設置された派手で大きな看板やガードレールのあちこちにに取り付けられた看板、道端に置かれたのぼり旗や置き看板が目につきます。

 大田区は道路占有条例(3ページ目に看板等の徴収料金)により、こうした看板等の設置にについては、その届け出と料金の徴収を定めています。以前から、これらの看板等の設置が、条例を守って行われているのか大田区議会においても課題になっていますが、ほとんどの看板等が、不法に道路を占有しているのが現状です。また、それについて、大田区として有効な手段を取っていないこともまた問題です。

行政設置の看板が多い
 一方で、道路に設置されているのは、事業者の看板だけではありません。
 ロータリーを一周したところ、
案内図
・タバコのポイ捨て禁止
放置自転車禁止ざっと数えても、実に多くの看板が設置されていました。

区も把握できていない 
開発対策委員会において、区に蒲田駅東口に区が設置している地図や看板の調査を依頼したところ、
①区で看板の設置の部署が複数あり、それぞれが設置していること
②道路管理者である大田区の窓口=大田南行政センターまちなみ整備課においても一元管理できておらず、どこに何の看板がいつ何個設置されているのか把握していないことがわかりました。

 そこで、区も、実際に蒲田駅東口を歩き、看板を地図に落とし込んで委員会に報告したのがこの図です。

 
①区が設置している案内図が10か所
②案内標識が4か所
③自転車放置禁止区域という表示・・10か所以上
④路上喫煙禁止地区・歩きたばこ・ポイ捨て禁止など・・6か所
放置自転車を禁止するための三角コーン・・100個以上!!

 私も改めて歩いてチェックしてみましたが、行政がかかわっている看板などだけでも、
路上に直接地図歩きたばこ禁止地区の表示のペイント・・あちこちに
京急連立立体工事(国・都・区・京浜急行)に係る通行止めの案内
消防?警察などの看板・のぼり旗
など、驚くほどたくさんの看板が設置されていました。

 現在のところ、そうした看板類は、「大きさ」「デザイン」「色彩」なども統一されておらず、中には、字が摩耗して読めなくなっているものや使用済みにもかかわらず、路上に放置されているものもありました。
 区として、「設置場所」や「数」、「大きさ」や「デザイン」「色彩」などのルールを決めることで、表示がより見やすくなるとともに、まちの印象も変わるのではないでしょうか。

 大田区は、区自身や行政関係者が設置した看板などでさえ把握していないわけですから、それ以外の民間の看板などについての規制ができるわけがありません。

 まず、隗(かい)より始めよといったところでしょうか。 

なかのひと