20名程度を予定していた見学会でしたが、当日は40名ほどの見学者が集まり、スーパーエコタウン事業への関心の高さをうかがわせました。
廃家電機器リサイクル事業は、家電リサイクル法とPCリサイクル法に定められた冷蔵庫・テレビ・冷房や、PCのリサイクルを目的に、家電・PCメーカーが出資して作った事業者が行なっています。
まだ、ほとんど稼動していない状態でしたが、わずかにラインに乗っていたのが、冷房の室外機とテレビのブラウン管でした。
ちらも、素材ごとに細かく分別された箱に入れられていました。分別された素材は、それぞれ、リサイクル事業者に運び込まれるということでした。
このスーパーエコタウン事業は、東京都のごみが、他府県ひいては、海外にまで運び込まれ不法投棄されていた状況から、東京から排出される産業廃棄物は東京で処理しようという目的でスタートした事業です。
先日のNHKで放送されていたリサイクルの現況では、中国からのバイヤーが、日本の廃棄物を買いつけ、自国で分別・リサイクルしている様子を放映していました。安い人件費が、手間のかかる丁寧な分別を可能にし、結果、ほぼ99%をリサイクルしているそうです。
人件費の高い日本での分別リサイクルがどこまで行えるのか。
建築予定のガス化溶融施設や灰溶融施設がトンネルで中央防波堤内側と結ばれている城南島で行なうリサイクル事業が、分別の精度が中国ほどに高くない日本での、サーマルリサイクル(焼却することをこのように呼びますが、焼却にリサイクルという言葉を使うことには抵抗があります)を安易に促す結果にならないことを望みます。