昭和電工が行なっているプラスティックのリサイクルの視察に行ってきました。

 容器包装リサイクル法(容リ法)により、ペットボトルや発泡スチロールのトレイなどのリサイクルは行われていますが、それ以外の使用済みのプラスティックのリサイクルは、まだまだ進んでいません。
 実際、使用済みプラスティック990万トンのうち、有効利用されているのは55%。45%は、そのまま焼却されたり、埋め立てられているのが現状です。
 有効利用している55%の内訳は、サーマルリサイクル(熱エネルギー回収)37%、マテリアルリサイクル(材料リサイクル)15%、ケミカルリサイクル3%となっています。
 今回、視察を行なった昭和電工のプラントでは、使用済みプラスティックからアンモニアを製造しています。

 自治体で、容器包装リサイクル法の対象プラスティックを分別回収し、圧縮処理したものを、昭和電工が回収。破砕した後、異物を選別した後、蒸気と熱を加えて成形した減容成形品(RPF)を低温ガス化炉においてガス化し、そこで金属やガラスなどを取り出した後、高温ガス化炉において水素と一酸化炭素からなる合成ガスに改質。そこで発生する塩化水素は、アルカリ水で中和します。一酸化炭素を蒸気と反応させることにより、アンモニアの主原料となる水素に転化しアンモニアを製造しています。

 昭和電工では、それまで、ナフサからアンモニアを取り出していましたが、このプラントの設置により、原油価格の上下により安定しなかった原料の、安定的な調達が可能になっています。
 設備の建設費30億の1/2は、経済産業省のエコプラント事業の補助金でまかなわれているため、運営の採算はとれいているそうです。

 埋め立て処分場の延命をはかるために、廃プラスティックの焼却の答申が東京都においてなされていますが、単に、燃やして減量すればよいと言うものではありません。

 ごみを減らすこと(リデュース)。繰り返し使うこと(リユース)。出てしまったごみを有効に活用すること(リサイクル)。の努力をした上で、最終的に残ってしまったごみを焼却することが求められます。
 安易に廃プラスティックを焼却することは、大量生産、大量消費の現在の仕組みを助長することになり、ごみ問題の根本的な解決にはつながりません。

 地球上にある限りある資源の延命をはかり、環境に配慮したごみの処理が求められています。