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10月1日から、大田区では、プラスチックが可燃ごみになります。
本当に燃やしてしまってよいのでしょうか。
代表質問した内容と区長の答弁は次の通りです。
◆質問①◆
大田区は、10月1日からプラスチックを可燃ごみとして燃やします。
他区に先がけプラスチックを焼却する理由は?
また、区長は、プラスチックのリサイクルを検討すると言っているが、それなら、まずリサイクルしてから、リサイクルできないプラスチックについての焼却をスタートさせるべきではないか。
◇答弁①◇
この質問に対し、区長は答弁していません。
【奈須のコメント】
他区が来年4月からスタートさせるにもかかわらず、半年前倒しにした理由すら説明しない姿勢は、区民への誠意が感じられません。
区が自信をもって施策執行しているのなら、その理由をきちんと区民に示すべきです。
9月14日の活動報告にも書きましたが、私は、事前に質問内容を示しています。どのような主旨で、何を聞いているのか区はわかっていながら、答弁しない区の姿勢は大いに問題があります。
答えられないこと自体が、区の施策執行の矛盾を示しているとも言えますが。
◆質問②◆
現在、行っている実証確認でのデータは、プラスチックを可燃ごみとしたごみが、わずか数パーセント混ざっているだけです。
これをもって全面焼却が安全だと区報に掲載している根拠は何か?
区が安全を保障するのか?
◇答弁②◇
これについても、数パーセントの実証確認データが問題なかったということしか言っていないため、答弁になっていません。
【奈須のコメント】
清掃工場の事故が続いています。
中央防波堤には、清掃工場から出た焼却灰の容量を更に減量するための灰溶融施設がありますが、そこの水銀・鉛の数値が異常に高くなったため、操業をストップしています。
豊島清掃工場でも炉の圧力が急上昇して焼却炉の砂が飛散し、ダクト接合部分が破すると言う事故があり、現在操業をストップして調査中です。
プラスチック焼却がスタートすれば、現在問題になっている中国製のオモチャも清掃工場で焼却されることになり、鉛などの有害物質の含まれたごみの焼却が大幅に増える可能性があります。
健康、環境、資源、経済活動など区民の生活に大きくかかわるごみの問題ですが、大田区は、十分な説明も無く、根拠も示さずに大きな方向転換をしようとしています。